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5日目4 収入とステータス

 地上に戻ると、まずは受付で帰還の報告をする。忘れようものなら、探索隊が派遣され高額の請求を受けることになるのだから、絶対に外せない。


 乗合馬車に乗ってブラウンの町に到着したのは十七時を回ったところだった。

 西門から中に入り、ギルドの買取スペースに向かう。少し年上のお姉さんが担当しているようだ。


「すみません、買取お願いします」


 受付のテーブルに、今日手に入れた魔石を全部出す。査定担当のお姉さんがテキパキと魔道具を通して含まれている魔力量を調べ、値段がつけられていく。


「はい。全部で5400ラウになるわ。また頑張ってね」


 一人2700ラウか。一日中ゴブリンを倒しまくった収入としては、やはり厳しい。だからこそギルド併設の宿は、激安に設定されているのかもしれない。


「ありがとうございます」


 お礼を言ってカウンターから離れる。明日の相談をして、今日は解散かな?

 お金を半分渡し、アイリスに予定を聞く。


「今日は解散。明日はギルドの資料室で森林ダンジョンについて詳しく調べる。それと風属性初級魔法の訓練、時間が余ったら依頼」


 なるほど、確かに今日行ったのはアイリスがクリア済みのFランクダンジョンだったが、次に行くのはEランク。アイリスも攻略途中らしいので、油断はしない。

 魔法も上手く使えるようにならないと駄目だし、そっちも頑張ろう。


「了解した。じゃあまた明日な!」

「うん、また明日」


 ギルドから離れてくアイリスを見送ったあと、一度部屋に戻る。荷物の整理を一通りこなし、ベッドに腰を下ろして一息ついた。


「忘れないうちに魔法書を読んじまうか」


 ダンジョン攻略の成果である風の初級魔法書を開く。何々、風魔法とは――


 この魔法書だが、それっぽい解説が書いてある部分と、まったく読めない謎の文章に分かれている、らしい。


 俺は言語理解で全部読めるのだが、本の途中から数字とアルファベットを組み合わせた、文字の羅列になる。しかもその組み合わせが読んでる最中に変動するんだ。


 もしかしたら神さまのプログラミング言語なのかな? 俺が触れて良い領域なのか謎だが、どうせ理解出来ないだろうから、問題無いと思う事にしている。


 最後に本そのものが光の粒子になって体に吸収されたところで、風の初級基礎魔法の習得が終わった。


「よし、ステータスオーペン」


 Lv19 HP80/93 MP20/98

 str22+2 vit31 int49 dex21 agi23 luk19 pt 4

 スキル

 言語理解 鑑定カス火属性初級魔法 水属性初級魔法 風属性初級魔法


 お、2レベル上がってる。今日も結構頑張ったからなぁ。嬉しいぜ。Fランクダンジョンの攻略基準が大体、15レベルの四人パーティーらしいから、ちょっと高いくらいだな。


 Strにダンジョン攻略のボーナス補正も付いてる。これをいっぱい集めるぞ!

 同じレベルなのに、アイツは何故あんなに強いんだ! って言われたいよな? 俺だけじゃ無いよな? 拗らせてなんかいないと信じたい。


 気を取り直して各属性魔法の欄をタップすると、商材が表示された。


 イグニッションLv2 ファイヤーアローLv2 ファイヤーボールLv2 ファイヤーウォールLv2

 クリエイトウォーター ウォーターシャワー ウォーターボールLv2 ウォーターウォールLv2

 エアブロウ エアショット ウィンドカッター ウィンドシールド


 いくつか上がってるね!低レベルのうちはやはり上がりやすそうだ。新しく覚えた風属性の魔法、ウィンドカッターは、他属性の初級魔法より威力が高いらしいから、楽しみだ。


 やはり魔法を覚えるのは楽しい。お金を稼げるようになったら、買える魔法書は全部買うんだ。

そんな決意を胸に、ステータスポイントを全部Intに振り、ステータスを閉じる。


 Lv19 HP80/93 MP20/106

 str22+2 vit31 int53 dex21 agi23 luk19 pt 0

 スキル

 言語理解 鑑定カス火属性初級魔法 水属性初級魔法 風属性初級魔法


 よし、これで今日やる事は無いな! 明日は勉強だが、一人じゃ無いんだ。楽しくできるに違いない。

 自身の成長確認を終えた俺は、公衆浴場に向かった。ダンジョン明けの風呂も最高だったぞ!

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