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希望導く不敗の勇者たれ

作者: 一ツ葉

混沌たる世に沈み、人が求むる救世主(メシア)

一度武勇を挙げたなら、万の民向ける希望の()は逸らされず。

一度たりと背くことあたわず。

求める姿、それは不敗の偶像。

すなわちそれを勇者と呼ぶ。


勇者は人の希望たりて、ゆえに敗すること許されず。

神の定めし魔を滅する者は、時の悪戯が無為に引き出す常人(ただびと)なり。

人類の(ともしび)にならんとするものは、その心、猛猛たる鋼のごとく。

折れること許されず。屈すること許されず。止まること許されず。

ただ一心に世のため人のため、戦い続けること命運とす。


その身に神授(しんじゅ)されたる御業無くとも、構い無し。

己が研鑽で生き延びよ。

数多の戦場を駆け、悪を排せよ。

死すら恐るること許されず。

猛る血に身を任せ、万民の希望を連れて行け。


幾千幾里歩まれば、聞き拾うは民の声。

心無き身勝手な民の声。

されど心痛す間もなく、散る定めの命を掬い給え。

生死の狭間を切り抜けるのは、強さのみ。

心を殺し、戦う慚愧となれ。


晦冥(かいめい)夜海(ようみ)月道(つきみち)たれ。

冥漠(めいばく)たる昏天黒地を燦爛(さんらん)と照す紅焔(こうえん)たれ。

他を圧する光輝となれ。

この世は黎明(れいめい)を待つ夜夜中(よるよなか)

目刺すとも知らぬ闇を進まれよ。


さあ往け我らが勇者。

希望の(しるべ)となれ。すべてを背負って前を見よ。

義を以て万事を正し、世の果てに陽を降ろせ。

闇を焼き(きら)めく極光の業を成せ。

一片(ひとひら)の魂が世界を救わん。


希望導く不敗の勇者たれ。


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