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遺体とロリコン




シャリーブの駐在員兵になって、と言うかそこで生きていた「自分」と入れ替わってはや三ヶ月程過ぎた。嫌な事もあったが、割と順調に生きている。おっさんはあいかわずの心配症で、いざという時の為に剣や槍の稽古などをつけてくれているが、一行に上達の兆しはない。元々体は細い方だし、身長も低い。少年が勇者になれるのは日本のRPGだけだ。まぁだからおっさんは自分に甘ちゃんなのかもしれない。


それだけでもない。死んだ自分の父、そしておっさんは昔からの友人同士だった。という事情もあった。実の子供のように面倒見てくれるのはありがたいけど、さすがにずっと甘える訳にもいかない。そして、シャビーデさんもおっさんとは親しい間柄だそうな。


「あの子も早く結婚すりゃ良かったんだけどな。親と色々あってからは家にもあんまり帰ってないみたいだ」


おっさんは心配そうにそう言った。

やはり、現段階で護衛を付けさせるのは難しいようだった。



この3ヶ月間、日常は平和に過ぎていった(色々と問題もあったが)ただそれとは真逆に、人の遺体とは頻繁に対峙してきた。どれもカーストの真下にいる人たちばかりだ。弱者と呼ばれる者はまるでそうなるのが当然かの如く殺され、殺した相手はその罪を微塵とも感じない。日本でも昔は刀の切れ味を確かめる為に人を斬り殺したと言う逸話を聞いた事があるが、本当にそんな理由で死体が増えていく。


女は例外無く強姦されて殺されていた。10代半ば、それよりもっと下の若い女ばかりだ。まるでレイプされる為に生まれてきたのかと思う程に多くの少女達が死体に変わって行く様は流石にやり切れなくなる。死体になった女達は皆汚れている。今まで生きていた生を、犯した者によって気が済むまで汚される。そして、汚くなったから殺す。生かしておいても加害者がカースト上位の人間なら、その罪にさえならないのにも関わらずだ。容易に揉み消すか、下手をすれば関係さえ指摘されないかもしれない。それなのに最後に殺すのは汚くなったからだ。


まるで汚物の処理


そう思った。


レイプする側から見れば、犯される前の女は綺麗なトイレットペーパー、犯された後は汚物を拭いて汚くなったちり紙である。こんな死体の処理、まともに考えていたら精神がいくつあったって足りないだろう。さらに参るのが、埋葬した遺体を掘り起こして、死姦する輩も一定数いる事だった。それに関しては足がつきやすいので特定も行った。死んでいった者と同じく、下位カーストの者ばかりである。常習なら処刑もあるが、大体は初犯が多く鞭打ち程度で済まされる。そして、荒らした遺体の再埋葬は反省も兼ねて死姦した者にさせる。


それでも皆、翌日には笑顔で会話している。おっさんだって例外じゃない。これがこの国の命の基準なのだ。それに比べると日本は過剰すぎるのかもしれない。皆んなが幸せになれる事なんて無いのに、無理やりそれに向かおうとしている。悲しむ人は減るのだろうが、幸せな人もそこまでいない。多くの死を得て今があると言うが、それも正解には程遠いかもしれない。



分かった事は、生きてて良かったなんて言える人は、間違い無く幸せ者だと言う事だ。


こう言う事は書くべきかどうか、正直言って迷う気持ちある。書かなければそんな過去は記憶から薄れ、当事者達もこの世を去れば、いずれは歴史の闇へと消えていく。それこそさっき言った言葉を使えば、この国の命、それもカーストと言う残酷な階級社会で格下の烙印を押された者達の命の基準は、後世に残す価値もなく、知る必要のないものと扱われ、消えていく定めなのかもしれない。だが、自分は今それを記録に留めようとしている。


真実を知って欲しいから?

無念の想いを伝えたいから?

せめてもの情けか?

社会に牙を向ける為か?


色々何が正解か考えた結果、答えはただの好奇心、もっと砕けて言うならネタになると思ったから。死体に群がる野次馬と同じ思考回路、好奇心猫を殺すもそれ見て笑う。


今なら言える、こんな事を平気で記録に残せるやつは変人だと、人権の侵害を簡単に超えてくる奴はクズ以下だと。


本当はもっと何かできたはずなのに、何もできなかったのだ。


---------


暗い話ばかりなので違う話も残しておく。

こっちもある意味救いようのない話かもしれない...。


何とかやりくりして、ようやく記念すべき最初のパンツ一号が完成したのである。と言っても材料は全てタダで頂き、裁縫道具はシャビーテさんのを借りた。駐在兵と言う身分で保証されるのは衣食住のみで、お金はほとんど支給されない。簡単に言えば自分たち兵は、国の頂点である王の所有物なので、働いて稼いだとされる推定賃金は王のものとなる。国民の為に王がいるのでは無く、王のために国民がいると言えば理解できるだろうか、絶対君主制とはそう言うものだ。王やそれに順列する権力者達が、贅沢三昧し、遊び呆けて初めて国民はそのおこぼれに預かれる、それ以外は死ぬまで働くのである。兵士であるだけでも十分贅沢な方なのだ。


そしてカースト上位が絶対強者と同じように、兵士というだけで国民からある程度尊敬され、自然にバイアスを得る事も出来る。兵士なので偉い、かっこいい、誠実とかそういう所だ。


難なくして材料を揃えられたのもそう言う経緯があっての事だ。その恩恵を遺憾無く甘受し、ついに幼女と少女用のおパンツが数枚完成するまでに至った。もちろん、裏表がしっかり分かるようにリボンも付けている。はっきり言って完璧だ。


後はそれをロリっ子達に履いて貰うだけだが、ここで問題が起こる。なんでパンツを着けるのか?と言う疑問である。さすがに自分が見たいからであります、などとは言えない。


女性の大事な部分が隠せる→そもそも隠してないし隠す必要も無い。


衛生的に清潔になる→よくわからない。


幼女達を性犯罪から守れる→そもそもそんな変態野郎が稀である。...ん?


色々説明しても、最終的には今まで着けなかったのだから必要性を感じないと言う事だった。


それに、割と強めに拒否される真の理由が『洗い物が増えるから』であった。


自分ですら、自分のものを洗濯するのは大変だと感じる。まぁ適当に水に付けて洗って、絞って、干して、乾かすだけだが、主婦にとってそれは家族の人数分に比例して重くのしかかってくる。例え布切れ一枚だとしても、なるべく増やしたくないと思うのが本音だろう。


なので自分は大きく買ってでたのだ。


その汚れたおパンツは私が責任を持って洗います!!!と。


それに実際に履いてみて、履き心地などを子ども達に聞いてみると言う事でも話は進められた。あると無いとで、寒さが和らぐとか、地べたに座った時の不快感が軽減されたなど。


そうしてようやく主婦の皆様も折れてくれた。

予想すらしなかったご褒美を残して...。


適度に汚れたおパンツを回収しにいく時、自分は一体どんな顔をしてたのだろう?きっと今まで生きてきた中で一番の笑顔だったに違いない。ついでだからと幼女達の服も洗うハメになったが、ご褒美が増えただけでしか無かった。


川へ赴き、汚れた衣類を並べて、躊躇う事なく幼女の履いたパンツを嗅いだ。


子供特有の甘い匂いに、色々と雑味が混じった自然な嗅ぐわい。何度も何度も大きく深呼吸する。嗚呼、今、自分は至高...夢見心地、生きていて本当に良かったと感じた。


しかしその瞬間を幼女に見られ、目の前で報告された時はさすがに焦った。幼女は不思議そうに


「お母さん、このひとぱんつ顔につけてすーはーすーはーしてた」


と無邪気に言い放ったのだ。


そりゃもう露骨に嫌な顔されちゃったよね。

汚い物を見る目で。うん。


「あ、いや暑くってちょうど汗拭くのに良かったので」


そう言い訳して何とか何を逃れた。だがさすがに次は無い。今度は慎重に周りに人が居ないか確かめようと肝に銘じた。キモだけにってうるさいわよそこ。


そして、肝心のパンツの履き心地だが概ね好評だった。


「ぱんつ履いてからお尻が汚れなくなったよ〜」


そう無邪気に笑う幼女に、同じく笑顔を返す変態がそこにいたとか。






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