0 プロローグ
「おい!聞いてんのかよ!!」
聞いてる聞いてる。というかトイレの壁に反響してそれも聞こえてる。完全に届いてますよ貴女の怒鳴り声。
これ多分外の廊下まで絶対伝え盛れてるから。よかったね、ここが放課後の人気のない女子トイレで。職員室にまで聞こえてたら一発で虐め認定されるぞこのご時世。というかこのボリュームで聞こえてないなんてありえないってわかってるから怒ってるのにそれを相手に聞いてどうしたいんだろう。震えて怯えてごめんなさいと悲劇のヒロインのように泣けば満足なのか。
するわけないだろばーか。
心の中で舌を出す。誰が求められた淑女なんて演じてやるもんか。
だから私は求められているものを理解した上で、それを踏み躙ることを躊躇わない。空気の読める民族を代表して生まれているのだ、読んだ上でどうするかは個人の自由ってもの。グローバル化の進む現代を後押しする為にも周りに合わせてなんてあげない。意見を殺すことと首を吊ること、一体何が違うというの?
「何か言いました?」
態とらしく笑みを貼り付け口角を上げる。
「……のクソ女!!!」
「ーーーッ、」
「ちょ、さっちゃん!流石に目に見える場所に傷はまずいって!」
腹に感じる衝撃。2トントラックにぶつかったぐらいの衝撃だった。いや、ほんとまじで。大差ないもん本当。
私、2トントラックにぶつかったことないけど。
「いいんだよ!たとえチクったってこいつのいうことなんて誰も信じないんだから!」
勝ち誇ったように暴力を振った真ん中の女が胸を張る。わぁ、がっつり整形メイクも相まって山姥みたい。右と左にいる取り巻きもその言葉に止めようとしていた口を貝のように閉じた。
知ってる、貴女たちは私を憐れんでるんじゃなくて巻き込まれて謹慎くらうのが怖いだけだって。ちゃんと分かってますから。別に助けてくれるなんて期待はなからしてないから安心して。
……というか後ろで台所の悪魔を見るような蔑んだ目をして主犯格を馬鹿にしてるの、こっちからだとがっつり見えてるから。本当、友情って素敵ね。三人とも「ズッ友」とか卒業アルバムに書くような仲の良さ。あー羨ましい羨ましい。嘘だけど。
本当は二人とも、そのさっちゃんって子のこと大っ嫌いなんだもんね。本人のいないところで陰口と文句で盛り上がってたの知ってるもの。相当鬱憤が溜まってたんだね。仲良い三人組を演じるのがそんなに辛いことならやめちゃえばいいのに。言わないけど。
じんじんと響くような痛みすら無視して私は笑う。反対に歪む相手の顔が観れるのであれば強がることすら屁でもない。
「何笑ってんだよっ!」
沸騰した脳みそは怒りのままに行動する。後先考えないで行動できるって本当知能が退化してて凄いよね。そういう本能でしか動けないところ尊敬してるよ。これも嘘だけど。
頭から水をかけられる。
用をなした安っぽいカラーバケツがからからと地面を転がった。
あーあ、もう制服がびっしょびょしょだよ。今日は夕方から雨が降るって言ってたけどお天気おねえさんの予報は本当なのかな。降水確率は確か60%だったかな、お姉さんが嘘つきかどうか、もうすぐわかりそう。
「その最低な私に文句を言って、どうしたいの?」
「あの子に謝れって言ってんの!そんなこともわかんないの!?」
「ごめんなさい、わからないわ」
「わからないわけないじゃんか!」
「わからないものをわからないと言ってるだけなのにどうして信じてくれないのか、私の方がわからない」
「嘘しか言わないその口、縫い付けてやりたいわ……!」
「おしゃべりだってできるよ。今貴女と何の益もない時間の無駄としか言えない会話をしてるみたいに」
さっさと要件を言え、と遠回しに伝えればまるで般若のようにさっちゃんと呼ばれている女の顔は真っ赤に色づいた。
怒りに震える拳を隠しもせずに、つけまにカラコンの完全武装で完璧な二重を毎朝作ってくる頑張り屋さんのさっちゃんは吠える。
「なんでアユミを騙したんだよ!あいつ、本当にあの男のこと好きだったんだぞ!」
「ーーー好き?」
「な、なんだよ」
怯えを隠すように強がりを貼り付ける主犯格のさっちゃんから私は視線を逸らさない。
友達を思って吐き出された愛の言葉。それがあまりにも不快で昼ごはんの餡かけ焼きそばをおもわず吐き出してしまいそうになってしまった。
「冗談でしょ?」
思わず笑い声が漏れた。
本当に、心の底から反吐が出る。
「本当に好きなら私の一言なんかで告白やめたりしないでしょ。心から好きなわけじゃなかったんだよ。と言うかそもそも上手くいくわけなかったんだよ、あの二人が。むしろ無駄な時間をかけなくて済んだんだから感謝してほしいぐらいかな?」
「あんたってほんっとに最低な奴だな!」
「放課後の人気のないトイレに呼び出して一方的に暴力を振るって人に頭から水をぶっかけた女の行動こそ最低よね?まさに漫画やドラマで見る典型的ないじめ。教育委員会に訴えれば確実に勝てる証拠が揃ってるもの」
「あんた、何言って、」
「これなーんだ」
私は笑ってあるものを水戸黄門の印籠のように掲げる。
「なにって……ただのスマホでしょ」
「そう。私たちの会話をぜーんぶ聞いてた私のスマホ。因みに防水機能つき!」
ずっとポケットに入っていただけの学生の必需品たる電子機械。
私は笑みを貼り付けたまま「えいっ」ボタンを押した。流れてくるのは先ほどまでの過去の再生。流れる言葉の暴言と強者の立場に酔いしれる笑い声。あぁ、なんて楽しそうに笑っていたのか、本人たちも理解したらしい。
本当にいい時代だ。カセットテープも大掛かりな機械も必要ない。指先でタッチするだけで流れる歴史は簡単にデータとして留まる。
「この録音、全校集会で聞いてもらおっか。あぁ、貴女たちの両親にも聞いてみてほしいかな。貴女たちの子への教育は本当に素晴らしいものですねって感謝を伝えたいから緊急の保護者会も開いてもらおう!みんなで生徒の前に立てるから、注目が集まるね!雑誌に載ってる化粧特集を真似しなくても学校中の注目の的になれること間違いなし。よかったね!うまくいけばニュースにも出れるかもしれないし!まさかのテレビデビュー!やばいね、校門に出待ちが現れるかも!」
赤から青に。化粧を塗りたくった女子高校生のキャンバスは、季節の移ろいより激しく色を変える。
「ねぇ、嬉しいよね?どうしたの?さっきみたいに笑ってよ」
笑みは能面に貼り付けられることなく消えた。
(なんだ、つまんないの)
目を細めて再度先ほどの続きを求めて目を細めれば「ひっ」と誰かの喉の奥が鳴いた。
怒りに身を任せていた時よりも、明らかに体の震えを強くした女が私の手の内のスマホに手を伸ばす。
「………っいますぐ消さないと!」
「消さないと?消さないとどうするのかなぁ。殴るのかな、蹴るのかな、刺すのかな、それとも殺すのかな?」
どうされるのかなぁ。
その先を楽しみに促しても彼女たちは口を閉じた。
スマホをまるで聖剣のように高く掲げるだけで、誰もがその場から動けなくなる。おお、まさに聖域。これぞ世界を救う聖剣の力か。モンスターたちは怯え、私に近づかない。
震える足が先に進むことを拒むかのように、一歩、また一歩と彼女達の足が下がり間の距離が広がっていく。
「も、もういこうよさっちゃん!」
「これ以上は本当シャレにならなくなるって!私たち今年受験あるんだよ!?」
「でも、あいつはアユミの好きな男を協力するって近づいて奪って捨てた最低野郎なんだよ!?アユミの涙見たじゃん二人だって!」
「それはそうだけど…っ!」
「だけどなんだよ!」
「いまこれバラされたらうちらもう推薦なんてとれなくなんだよ!?」
「こんなん親にバレたら殺されるっ」
はい始まりました、内輪揉め。
本当に友達のこと思ってるのはさっちゃんだけで、後の二人は単純に今後のことに怯えて引くことしか考えてない。
取り巻きの二人は別に怒ってたわけじゃないものね。ただイジメられる私を見て笑いたかっただけで、何かあったらさっちゃんに全部押し付けようと思ってたもんね。受験が近づいて皆少しピリピリしてたし。ちょうどいいストレス発散になると思って軽い気持ちで首突っ込んだんだもんね。そりゃ焦るよねぇ。
まぁ、
「うちのパソコンと繋がってるからこれだけ壊しても無駄なんだけどね?」
とどめの一言に、彼女たちはまるで親の仇を見るかのような目を向けてきた。可愛そうなほど震えてる、抱きしめて温めてあげたくなるぐらい顔色が悪いけど大丈夫?急な貧血かな。心配だから保健室に行く?嘘、どうでもいいけど。
彼女たちはわかりやすく白旗をあげた。その姿をパシャリとわざと音を立てて撮影した。わぁ、SNSにあげたら絶対バズるね。
負け犬みたいに尻尾を巻いて、それでも小指ほどのプライドはあるのか最後にきゃんきゃん罵倒を投げつけていく。
ーーー地獄に落ちろ、舌切り落とされちまえ、嘘つき女!
「もう行っちゃうの?また遊ぼうねー」
罵りも笑顔で受け止める。全部誰か任せで自分で手を汚そうともしない人間の本気なんて子供の強がりよりも退屈だ。本当に死ぬ勇気なんてないくせに死ねばいいだの死にたいなど、笑い声混じり言える彼女たちの方が私には化け物に見える。
嘘つき女。
それが嫌われ者の私の呼び名。
他にも名前が雀というものだから舌切れ雀とも呼ばれることも少なくない。
舌切り、じゃなくて舌切れ。ここポイント、テストには勿論出ないよ、そしてこれも願望。あの昔話は屏風をつついたせいなのだが、私は嘘をつくから舌を切り落とされるべきなんだと、名付け親の名も知らぬクラスメイトが馬鹿にするように演説していた。末は耳障りのいい言葉だけを選んで国民の代表を演じる政治家かな?
私はどこにでもいる普通の高校生だ。
特出すべき才覚は我が身に宿らず、容姿も平均を超えることはない。勉学に優れてもおらず、特別な信仰もない。普通の目立たない生徒。ただ嘘をつくだけの生徒。
それが私。
雀って名前だけは本当。
ポケットに入れておいたハンカチで髪と顔だけを乱雑に吹いて私は歩きだす。一歩踏み出せば、中敷の下でぐちゅりと上履きが熱地帯のような音を奏でる。ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、ガムより不快な音を奏で、立つ鳥跡を濁して進む。
わざわざ離れの校舎の最上階のトイレに呼び出されたせいで、昇降口までの道のりは非常にながい。
くちゃ、くちゃ、くちゃ。
濡れた靴の踵をわざと鳴らしてシンデレラのようにターンを決める。濡れた見窄らしい姿のまま、くるりと回って階段を降りていく。
誰がなにを言おうと私は変わらない。私はいつだって嘘をつく。
さて早く家に帰ろうと廊下を曲がり階段に差し掛かったそのときだった。
待ち構えるように、階段の踊り場に一人の少女が立っていた。
泣き腫らした目はメイクで隠すこともできなかったらしい。今にも決壊しそうな潤んだ視線は私だけを正確に射抜いていた。
「…雀ちゃん」
「なぁにアユミちゃん」
私は変わらず笑みを返す。反対に相手の綺麗な顔がくしゃりと歪んだ。
「私の名前、覚えてたんだね」
「もちろん。忘れたりなんてしないよ?」
さっきさっちゃんとやらが名前を連呼してくれていて助かった。一か八かの賭けには勝った。
「どうして、あんな嘘を言ったの」
アユミちゃんは拳を握りしめて問う。前髪の絶妙な長さのせいで地面を見つめる彼女の瞳は隠れてしまった。まるで伸ばした線を弾くようにどこか張り詰めた声。
記憶の中にある彼女はいつも朗らかな笑みを絶やさず、誰からも愛されるような人だった。
かといって驕るともなくクラスで浮いている人がいたら一番に手を差し伸べる、まさに天使と呼ぶに相応しい心の持ち主。整った容姿に清らかな心。まさに絵に描いたような、讃えられるべき間違いないく善人だ。
しかし今その天使の顔に笑顔はなく、母の胎内に忘れてきたはずの背中の羽すら萎んでみえる。
堕天使は天使からしか生まれないものね。そう言えば。
「あんな?」
「武くんのこと好きだって言ったんでしょう」
「あーうん、確かに言った」
「なんでそんな嘘をついたのか、それを私は知りたいの」
「私こそ聞きたいのだけれどなんで嘘だって思うの?」
「じゃなきゃ付き合って5分で別れたりしないでしょ?告白されたら誰とでも付き合う軽い男だって馬鹿にして笑って、学校の校門で、しかも朝の生徒が登校する時間を狙ったみたいにさらし者にまでして、どうしてそこまで酷いことしたの」
「結果的そうなっちゃっただけだよ」
私の言葉ははなから信じてもらえず、非難する言葉が畳み掛けられる。酷いなあ。
「どうして好きでもないのに、武くんに私の悪い嘘の噂を流して私の告白を滅茶苦茶にしたの」
「どうして私の邪魔をしたの」
「どうして手伝うなんて嘘を言ったの」
「本当に、武くんを雀ちゃんが好きだったなら許せたの。好きな気持ちが殺すのが辛いのは私もわかるから。だから抜け駆けのような形になったとしても責めるつもりなんてなかった。けど雀ちゃんはそうじゃなかった。だから、許せないの。雀ちゃんがわからないの」
ほろり、宝石が瞳からおちる。
砕けた残りのダイヤモンドがきらきらと光放ち落ちていくその涙の先を見届けた。
「私、雀ちゃんのこと信じてた。みんなは雀ちゃんを最低な人だから近寄らない方がいいって言ってたけど、それでも私、貴女と仲良くなろうとしたのに、どうして恩を仇で返したの。そんなに私が嫌いだったの?疎んでいたの?憎んでいたの?」
「別に、嫌悪からとった行動ではないよ」
「……また嘘を吐くの?一応聞くわ、じゃあなぜあんなことをしたの」
「だってお似合いじゃなかったんだもの、二人」
本心からの言葉は蛇のようにするりと這い出る。
「付き合ったところで上手くいくはずなかったんだよ。時間がもったいないでしょ?だから壊しただけ」
「ーーーそんなの貴女が決めることじゃないっ!!!!」
叫び声が、人気のない廊下に響き渡った。
声楽のように、甲高い悲鳴が窓ガラスを伝う。稲妻のように駆ける絶叫に籠るのは確かな怒り。
(普段こんな風に叫ぶような子じゃないんだけどなぁ)
「ほんとに、ほんとに、初めて好きになった人だったの。初恋、だったのに。貴女に全部壊された」
向けられる憎悪は先ほどまでのそれよりもはるかに強い。その身を焦がし尽くす憎悪に私はただ疑問をぶつけた。
「あの男のことなにも知らないのにどうして好きになれるの?」
「ーーーッ知ってたわ!誰にでもおはようと声をかける優しいところも、数学が少し苦手で友達に教えてもらってることも、バスケが大好きでプロになりたいことも、ピーマンが苦手な子供っぽいところも、全部全部知ってたわ!」
だから、好きになったの。
可愛らしい顔を不恰好に歪め、長く艶やかな黒髪を振り乱して女は証言台に立ち訴える。
「じゃああの男が二股どころか四人の女性と付き合ってることは?」
「ーーーは?」
「実は影で冴えないクラスメイトからお金を巻き上げてることは?部活で後輩をいじめてることは?相手が妊娠したら堕ろさせるようなクズだってことは?全部知ってて貴女は好きになったの?」
なるほど、それなら確かに素晴らしい愛だ。
感心する私の言葉に少女はたたらを踏んで髪を振り乱し現実を拒絶する。
「嘘よ、武くんがそんなことするはずない」
「してたわよ?この目で見たもの」
「嘘つかないでよ!!!!」
「あれ、ばれた。直接見たわけではないよ」
「どこまで人を馬鹿にすれば気がすむの……っ!」
直接は見てないけど、被害者から話は聞いた。あの男、本当にクズだった。
絵に描いたようなクズ。家がなまじ裕福だから全部もみ消してこれたみたいだけど多分調べればもっと色々出てくるはずだ。あの男の外面の皮の厚さにはさすかの私もびっくり。人を騙す事に関してはあの男の方が上なのかも。これは負けてられない。
私なんかにも優しく声をかける天使は、性善説を信じているらしく人を疑うことを知らなかった。
別に一人でも全然問題なかったんだけど、まぁ善意を無下にするわけにはいかないし。
学年一の美少女が恋をしたのは同じくバスケ部のエースの好青年。
テレビドラマ化すら期待されるような設定だったのに、流石に相手が悪すぎた。あの男は流石にない。
あの男、私の告白になんて言ったと思う?
「俺が呼んだ時にヤラセるっつーならたまには遊んでやってもいいぜ」
現実の俺様は気持ち悪いことこの上ない。私のこと裏で知り合ったヤンキー崩れの暇つぶしにしようとしてたのも全部知ってた。
あんな男のこと、早く忘れればいいのに。時間の無駄だ。あんなクズの隣にいるべきは無垢な少女ではない。
けれど天使の恋は私が予想していたよりもずっと清らかで尊いものだったらしい。
「あんたなんか、あんたなんか、この世から消えちゃえばいいのよ!!!」
天使が、悪に落ちる瞬間の目撃者に私はなった。
どん、という衝撃とともに感じたのは確かな浮遊感。ジェットコースターに乗った時の感覚に思い出すのは子供の頃の幸せな思い出。お母さんとも行ったなぁ、遊園地。あの時はせっかく身長をクリアして乗れたのに怖くて泣き続けたんだっけ。それもいい思い出だよね。
憎しみに歪む、両手を伸ばしたままの少女の姿を目に焼き付ける。後悔を瞬間的に滲ませた瞳に私は笑った。
別に恨んだりとか絶対しないし呪ったりとかもしないから安心していいよ。というか殺されたとしても自業自得だってわかってるし。
親ももういない。誰も私が死んでも悲しまない。それどころかきっと両手を上げて万歳三唱してくれるわ。やったね、貴女は今日からヒーローよ。嫌われ者の女に鉄槌を下したんだから。
だから私は笑うのだ。
この生き方に後悔などなに一つないと最後まで私は私として生きるのだ。
走馬灯がよぎってもそこに人生に対する呵責など一切ない。私は私のまま、胸を張って死んでいく。
そして私は踊り場から階段を転げ落ちた。
はずだった。