設定を思い出した。
俺がここに来た経緯は分かったが、置かれた状況について理解できていない。
これも思い出そうとすれば、頭に浮かぶんだろうか。
「俺はなんの魔物なのかな?」
*人間型の生き物。俗に言われるコボルト
おうふ。雑魚じゃん。
まぁ戦闘要員じゃないみたいだしな。
しかしモフモフがあるのは悪い気がしない。
「でも弱いし、どうやって生きていけばいいのかな」
*主からの魔力供給のみで生きれるので、狩猟の必要は無い。
*主のために与えられた仕事をし続ければ良い。
なーんだ。
これまでの社畜生活とあまり変わらないじゃないか。
アハハハハ・・・
「でも俺のすべき仕事って?」
*ダンジョン内のあらゆるものの点検、整備、修理
「そんなの出来る気がしないだが・・・」
*最低限の知識は与えられている。見れば大体分かる。
*出来なければ魔力供給が断たれて死ぬだけ。
おうふ・・・。ブラック臭ktkr
「俺を連れてきた主って何者なんだよ」
*名前は教えられない。背徳の緑と呼ばれる存在。
*世界を支配する8人のうちの1人。
*強大な魔力で何でも出来るが、人にやらせたい性格。
*自分から考えて行動する者を好む。
この知識を俺に書き込んだのも主とやらだよな。
それを理解して自ら動けって事なのか・・・ますますブラック臭がする。
そうこうしていると、人型の生き物が暗がりから這い出してくるのに気付いた。
*あれは同僚のコボルト。安全。
なるほど。同僚も居るのね。
まだまだ状況確認したりない気持ちはあったが、
とりあえずその同僚コボルトに近づいてみた。