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僕と茶道と異世界と  作者: 茶柱 タツロウ
試練編
17/27

試練

17話です

「じゃあ。行ってくる。」


俺はグリンと沙月に声をかける。グリンは「あぁ、」

と不満そうに言った。恐らく自分がついていけないのが不満なんだろう。

あの後、誰を連れて行くかでグリンと沙月はまだ完全に傷が癒え切っていないという事から、俺とマーティ、そしてフラムで試練に行くことにした。


「安心して休んでいてくれ」


そう言って俺たちは村の外の洞窟に向かった。






ーーーーーーーーーーーーーー


「ここが、試練の洞窟だよ」


森の中にある小さな穴からはぼんやりとした光が漏れ出ていた。ここが試練の洞窟ということで間違いないだろう。


「ちょっと待ってろ、フラムの分も深緑の剣を創ってやる。」


そう言って俺は、深緑の剣を創る。最初に来た時よりは少しは成長しただろうか。


「あ、ありがとう……」


俺は深緑の剣を渡し洞窟の中に入っていった。



中は思ったよりも明るく、オーブみたいなものがフワフワと光りながら浮かんでいた。幻想的だなぁと思いつつ先に進む。


「ふむ、興味深いところだな、祐介。こんなところ私は来たことがない。」


マーティも興味深そうに言う。それまでにも美しいのだ。見ていたら吸い込まれてしまいそうなほどに。


「さぁ二人とも行くよ。」


フラムが先陣をきって進む、するとこの美しい場所には合わない魔物が現れた。


「いくぞ!」


俺とマーティは敵を次々と倒していく。そして頃合いを見て


「フラム、チャンスだ!こいつは動けない、やれ!」


フラムにも自信をつけさせてあげないと。そのためにも少しづつ相手を弱らせているのだから、がフラムは動かない。それどころか剣を持つ手はガタガタと震えている。


「どうした!何かあったのか!」


俺はフラムを見るが特に怪我をした様子はない、がフラムは動かない。仕方なく俺とマーティで魔物を倒す。


「ふぅ……なぁフラム、俺に隠し事をしていないか?」


フラムはやっと落ち着きを取り戻したようで、


「実は僕、魔物を傷つけるのが怖いんだ。実は剣を持つだけでもすごく恐ろしくて……」


……なんとなく予想はしていたがそういうことだったか。

マーティがぼそっと耳打ちする。


「なぁ祐介、こうなったら試練の証を持ち帰ることに専念したほうがよくないか?」


「あぁ、そうみたいだな。」


そういって俺はフラムに


「ここにいつまでもいたら危険だ。早いとこ証をとって帰ろう」


一先ず試練の証を持って帰らないことには変わりない。


「う、うん。わかった」


そういって俺たちは洞窟の奥へと進んでいった。









洞窟の最奥地まで行くと、不思議な光を纏う丸い石があった。恐らくあれが試練の証ということで間違いないだろう。


「フラム、あれが多分試練の証じゃないか?」


「うん。そうだね、じゃあ取ってくるよ。」


そうしてフラムが一歩踏み出した瞬間。


何かが落ちてくる音が聞こえる。


「さがれ!フラム!」


「えっ!?」


フラムの目の前に落ちてくるのは鳥のような姿をした魔物、それが、二体。


「我らはイデス様の配下、フギンと」「ムニン」

「ここでお前らを」「「倒す」」


イデスの配下だって?そう聞いただけで体の奥からどす黒い感情が湧き上がってきた。


「いくぞ!マーティ、フラム!」


そういって俺はフギンとムニンに飛びかかった。










「戦闘開始」「目標」「「殺す」」

18話で会いましょう

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