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神になった  作者: 弥生ポリゴン
プロローグ
1/4

バイト見つけました

はじめましての方ははじめまして

このお話は連載小説です

最後までお付き合いいただけたら幸いです

俺は人生に絶望していた。

大学を出て、大手企業に就職したものの、その企業が倒産した。

仕事を探し回り、安い給料だが何とか職を見つけた。

アパートで独り暮らしをしていたのだが、そのアパートは火事で全焼した。

金をため、新しいところへ引っ越そうとした矢先、友人が借金から夜逃げをし、連帯保証人だった俺に返済の義務が来た。

せっかくためた金を全部使っても、返しきれなかった。

会社に借金取りが押し掛け、せっかくの働き口もつぶされた。

父親が浮気をしてどこかへ行き、母親も蒸発した。

実家もいつの間にかなくなっていたため、帰る場所もなかった。

兄弟もいない。

親友もいない。

住所不定の一文無しに働ける会社などなかった。

日雇いバイトで小銭を稼ぎ、ネットカフェで寝る。

生きている意味というものが分からなかった。

まだ28歳だというのに・・・

今日もまたただただ生きていくためにバイトを探していた。


バイト求人雑誌をもらいにコンビニにいく。

雑誌に目を通した。

素晴らしい条件の求人はなかったが、贅沢は言ってられない。

電話をかけるため、公衆電話のもとへ行った。

公衆電話のボックスに入る。

財布から金を取り出そうとして気が付いた。

もう・・・金がないのだ。

市役所に行けば何とかなるだろうと思い、市役所のもとへ行った。

道中に古い木造の民家があった。

今まで何回かこの道を通ったがこのような家は見たことがない。

だがこの家の感じからして、だいぶん前からあったようだ。

表札はない。

表札が本来あるべき場所に張り紙があった。

[求人募集中 住み込み 賄あり 時給10000円 詳しくは中で]

家がない、食べていくのにも大変。

こんな俺にとってはとても素晴らしい条件だ。

だがそれ以上に素晴らしい条件がある。

[時給10000円]

今までのバイトで見たことがない。

よっぽど危険な仕事なのだろうか。

でもそんなことどうでもよかった。

民家のドアを開け、中に入って行った。


玄関のすぐ先に居間があった。

居間には机と座布団がある。

机の上に手紙があった。

手紙にはこう書いてあった。

[光明蓮華と唱えよ]

バイトの面接なのだろうか。

とりあえう唱えてみることにした。

「光明蓮華!」

あたりが白い光で包まれた。


目が覚めるとそこは、寺の本堂のようなところだった。

お坊さんのような老人がいた。

老人が口を開いた。

「よくきたのぉ。 今から君は神じゃ。」



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