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2014年/短編まとめ

日光彼女

作者: 文崎 美生

羨ましかったんだと思う。


一人でいられる彼女が。


いつも教室の隅で、一人で読書をする彼女。


一人でも強く。


周りに人がいないと怖くなっちゃう私とは違った。


着飾らない素朴さ。


私には彼女が眩しかった。


私とは真逆だったから。


周りからは少し避けられてた彼女かもしれない。


それでも羨ましかったんだ。


強くて素朴で着飾らなくて、ありのままで本当の自分で。


いいなぁってずっと見ていた。


彼女自身が自分をどう思ってたのかもわからないのに、こんな言い方は良くないんだろうけれど。


それでも私は彼女が眩しくて仕方なかったんだ。


いつだって影の存在だったけれど、その目にはしっかりとした光を持っていた。


変わらない思いがあるって語ってた。


あの芯から強い瞳に憧れた。


あぁ、生まれ変われるのなら彼女になりたい。


誰にも何も求められなくていい。


周りに囚われたくないよ。


完璧なんてないんだよ。


演じるのは、疲れたよ。


「もう、いらないわ。こんな人生」


飾らない、自由な彼女が羨ましくて、憧れでした。

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