通り道
流れてく雲を追いかけて
上だけ見上げて走る君は
きっと、気付かないだろうね。
追い風にただ身をまかせ
真っ直ぐ前を向いて歩く君にも
きっと、分からないだろう。
今はそれでいいんだ
君達の瞳には
希望だけを映していてほしいんだ
でもいつか
それを知らなければいけなくなった時は
どうか、忘れないでほしい。
果てしなく続く青い空を
流れていく無限の空気を
そして、今見ている希望の光を
まだ、知らなくていい
それでも、知らなくてはいけない
その下に広がる残酷な現実の海を。
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