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学園物語?

作者: Te

「ほーら!結菜早く来なよー!」

「ちょっ、ちょっとまて!帆香!!!」

初めまして、私青波結菜と申します。高校2年、理系がニガテなのに理系に進んでしまった男まざりな女の子デス。高校全体としては男女の比率が5:5なんだけど、理系クラスには女の子がほとんど居ません。詐欺ですよ、詐欺!!!くぅぅぅううう!かわいい女の子はみんな文系に行っちゃうんだもんなー。

まったく。

今、走っている最中なんだけど何で走ってるか聞きたい?あ、予想できるからいいって??そんなつれないこと言わないで聞いてくれ!皆様が想像している通り遅刻しそうだからです!あっはっはー。

ちなみに一緒に走ってる奴は林帆香。私の幼い頃からの悪友だったり・・・・。

っと、このままじゃマジで遅刻だ!!






「っせーふ・・・・・・」

扉を開けるとそこには般若が立っていました。

「じゃねぇよな?またお前らか?もっと早く家出ろ!」

パンパンと名簿帳で頭をたたかれる。地味にいたい・・・。

「「だって帆香(結菜)が!!」」

「わかった、わかったから席に着け!HRはもうはじまってんだから」

「「うぃーす(はーい)」」

うへ、やっぱり間に合わなかったか・・・。

今のは担任の林旭24歳、独身、担当は数学。若くてきれいな顔立ちをしているせいもあってかもってもて~。ファンクラブまであるらしい。過激派の方々も居るそうで、たまに睨まれることもある。怖いんだなー、これがまた。あだ名はあきちゃん。クラスのノリがいい男子が考えた。はじめは渋ってたけどまんざらでもないみたい。顧問は弓道。袴姿を見たらファンクラブがある理由が何となくわかる気がした。



「これで、今日のHRは終わり。今日も一日がんばれよ」

ぼーっとしてたら、HRが終わったらしい。まぁ、いつものことか。

ぱたぱたと音がしたのでそちらを向くと帆香が立っていた。

「うぇ、ほんとうに兄貴ったら容赦ないんだから!」

実は担任と帆香は兄妹。ありふれた名字のせいであまり気付かれていないけどね。

「まぁ、遅刻の常連だし仕方がないんじゃね?ほら、次は移動教室だから早く移動しないと」

「次は・・・・・・、あぁ物理だよ!地獄だよ!!」

「仕方がない理系なんだから。ほら行くぞ」

「ふぁーい」





「ふーっ!やっと放課後だよ」

「お疲れ、後はあきちゃんの話聞いて掃除・・・・だな」

っと、話しているうちにあきちゃんが来た。

「今日は、連絡ないから帰っていいぞ。あ、青波と林は後で俺の部屋に来い。掃除終わってからな」

「「えぇーっ!?」」

「いいな?じゃぁ、掃除ある奴はサボるなよ!解散!!」

言うことだけいって去っていくあきちゃん。

「怒られるかな・・・?」

不安そうな顔をして聞いてくる帆香。けどなぁ・・・・・・

「もう何回も遅刻してるからな。そろそろ怒られても仕方がないだろ?」

「えぇ!?結菜のせいじゃん!」

「うそつけ、お前の寝坊だろうが!!」

討論しているうちに掃除のグループが一緒の奴が掃除場所に行きかけたので私も行くことにする。

「先行っといて、掃除終わったら行くから」

私は掃除があるが帆香はないのだ。

「怖いよ!一緒に行こう!!ね?ね??」

「だめだ!先に行って怒られとけ。じゃね」

後ろでまだ叫んでいたがほって掃除に行くことにした。



掃除が終わって教室に一度鞄を取りに戻った。ちゃんと帆香は先にあきちゃんのところに行ったみたいだ。鞄の用意をして私も向かうことにする。

教室があるのは2階の突き当たりだがあきちゃんの部屋があるのは4階の反対の突き当たり

なのだ。ちょっと遠い気がするがする。高校なんてエレベーターがないんだよ。おかげで運動不足の私にはちょうどいい運動になっているが・・・・な。

っと、ついたついた。扉をノックすると返事が返ってきたのでおとなしく入ることにする。


「あきちゃん」

「きたか、結菜。帆香、お前はもう部活行ってもいいぞ。」

その言葉を聞いて急に元気になった帆香。帆香は剣道部に所属している部活大好き人間である。凄いよなー。

「まじ!?んじゃいってきまーす!!」

ばたばたと風のように去っていった

「こら!扉くらい閉めていけ!」

はたして、あきちゃんの声は聞こえているのだろうか・・・。扉のそばに私は立っていたので代わりに閉めといた。

「ありがとな、なんか飲むか?」

「いらない。もしかして遅刻の件でしょう?」

「あぁ、お前ら遅刻しすぎ。どうせ、帆香の寝坊だろう?あいつ中々白状しねえからな。まったく。ほら座れ」

手を引かれて座らされた場所はあきちゃんの膝の上、しかも向かい合わせで。あきちゃんの手は腰をつかんでいる。

「あきちゃん!見られたらどうするのさ!」

「大丈夫だって。人が来たら足音で気付く。それにこの頃2人でゆっくりできてなかったらいいだろう?」

そういって、私の首筋に顔を埋める。お察しの方もいらっしゃるかもしれませんか、私とあきちゃんは付き合っています。先生と生徒だから堂々とは無理だけどネ。知っているのはあきちゃんの家族と私の家族。あきちゃんは今マンションを借りて一人暮らしをしているからたまに遊びに行くけど、しばらく弓道部が忙しくて無理だった。

そりゃ私も寂しかったけどさ・・・・。

「明日弓道部休みだから遊びに来い。家でゆっくりしよう」

「行く!」

思わず即答してしまう。だって私かって寂しかったし。

「決定。好きなときに来い。あぁ、鍵だけは忘れてくるなよ?」

「うぃーす!」

やばい!すっごくうれしい!早く明日にならないかな!!!

「もう少しこうしてたいが、部活に行かなきゃだめだからな・・・・」

軽く額、瞼、頬、唇と順ににキスをしてから、渋々といった感じで私を床におろす。

「部活がんばれ!じゃぁ、私は帰る」

「あぁ、気をつけて帰れよ」

あきちゃんが扉をあけてくれたので軽く手を振って、ぱたぱたと昇降口まで走っていった。

明日の用意をするためにそのまま家に走っていった。



今日の話はここで終わり。

じゃぁ、またね!



読んでくださってありがとうございました。

誤字脱字があれば教えて下さい。

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