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プロローグ
エヴァーランド家の令嬢、シルファ・エヴァーランド。
彼女は悪役令嬢として生き、死ぬという運命にあった。
運命には抗うことが出来ない、そんなの私が一番分かっている。
私は死ぬと16歳の、王立学園の、王子からの求婚された、まさにその時間に戻ってくる。
理由は分からない、神様の悪戯なのか、それとも。
そんな事を気にしていても、悪役令嬢と言う運命を断ち切ることは出来ない。
でも、無理だ、無理だった。
この舞台に上がった時点で、既に私は悪役令嬢と言う役を全うしないといけない。
というか、全うすることしか出来ない。
そうなる運命だから。
ゼクシス王国の第一王子、ルア・ゼクシス、彼は、私を呼び出し告げた。
「シルファ、君と、俺は共に歩んでいきたい。」
このセリフも何度も聞いた。
「俺と婚約してほしい」
最初、私は疑うことも無く、ただ純粋に婚約を受け入れた。
でもそのたびに私は彼に裏切られ、殺された。
だけど、もし、もしこの運命を断ち切る事が出来るとしたら...
私はふとこう思った。
"彼とはそもそも婚約するべきではないのではないか"
そして意を決して私は言った。
「申し訳ないのだけれど、貴方とは歩んでいきたいとは思わないわ」




