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旦那さん(仮)に「君を愛することは無い」と言われたが「あっそ」と返してやった(笑)

▽▼▽祝▼▽▼

短編10個目!!!

おめでとう!私!!

飽き性の私が良くここまで頑張ったと思う!

と言う事で誰か褒めて〜!(厚かましいね)

「君を愛することは無い」

 いきなり現れたアタシの旦那さん(仮)は私が寝っ転がっている豪華な初夜用のベッドの縁に後ろ向きに腰掛け、淡々と宣言した。

「あっそ」

 

(顔は良いけど中身ハズレかぁ)


「えっ…!?」

 旦那さん(仮)の艶艶した短い黒髪が動揺に揺れ、光り輝く金眼の瞳が大きく見開かれる。

「悲しくは無い、のか?」

 『信じられない』と言った感じだ。

「逆に聞くが、今日初対面の奴に愛情とかあると思うんか?」

 パサパサした長い赤髪に、吊り上がり気味の深い緑の瞳。下町訛りの口調。これがアタシ、ローズ・エファナだ。

「えっ?えっと…」

 目を白黒させる旦那さん(仮)。


(もしかしてアレか、『自分の見た目が良いから、無理矢理結婚された』とでも思ってんのか)


「はぁ〜、これだからお貴族様は」

 ベッドから起き上がりやれやれと頭を振る。

「き、君も貴族だろう!!」

 振り返り、私に人差し指を向ける。

「あ?」

 軽く凄む。

「ひっ…!」

 それだけでビクビクと怯え始めた。


(こうなった原因の狸爺をブチ殺してぇ…!)


「そこんとこを説明してやるから、よ〜〜〜く聞けよ?」


_事の発端は3時間前に遡る。


 いつもの様に母が伯爵様の侍女として出勤しに言って直ぐの事だった。

「お前が、アリサの娘のローズだな?」

 小太りのおっさんが我が家に兵を2名連れて侵入して来た。

「あぁん?何だよ、おっさん」


(母さんの知り合いか?)


 アリサは母の名前だ。なので、その知り合いかと思われる。

「お前を娘の代わりにする」

 平然と口にした。

「はぁ!!?何でだよ!!!」  

 当然アタシは怒り狂った。

「娘とあの男を結婚はさせたいが…せ、性行為はさせたく無いんだ…!」

 大の大人がモジモジする。


(キッッッッッショッ!!!!)


「だ、だから、お前を代わりにと思って…」

「ヤダね」

 食い気味に却下する。

「くっ、仕方無い。お前達、この娘を捕らえろ!!」

 側で仕えていた兵士達に命令する。

「「はっ!」」

 ザザッと2人の兵士がアタシを囲む。

「悪く思うなよ」

 アタシがボソッと零し、2人を一瞬にして地に伏せさせた。


(下町のヤンキーより()ぇな!)


「兵士〜〜!!」

 おっさんが嘆いた。

「フン、こんなもんかぁ?」

 ニヨニヨと笑いかける。

「まだまだぁ!行けぇぇい!!」

 その合図で、外に控えていた兵士達がわんさか入って来たが、先程の2人と同様に殴り飛ばし気絶させた。

「オラオラ!かかってこいやぁ!!」

「ヒィッ…!」

 兵士が1人残らず、地に伏したので、おっさんは恐怖していた。

「止めなさぁぁぁい!!」

 母がこちらに向かって走って来た(先程、兵士達の突入で扉は開けっ放しだ)。

「がはっ!!」

 そのまま殴られ、アタシは意識を失い、起きた時には初夜用のベッドの上って訳だ。


_現在


「って、ことだ」

 全てを相手に語った。

「と言う事は、君は私の結婚相手では、無い…?」

「おう。てゆーかお前、結婚相手の顔すら知らねぇの?アタシは昔、1回だけ顔見たことあるけど髪色とか眼の色とか全然違うじゃん」

「確かに…!アイツは髪色は茶色で眼の色は黒だった!」

 うんうんと頷く旦那さん(仮)。

 

(少しは似てんのかなって思ったけど、全然違うじゃん)


「じゃっ、帰るわ」

 片手を上げて窓付近まで近付く。

「くれぐれもお相手と初夜はすんなよ〜!」

 窓を開け、そこから飛び降りる。

「ここ2階なんだが!!?」

 急いで確認する旦那さん(仮)。

「じゃあな〜〜!!」

 アタシは風呂敷をパラソル代わりに飛んでいた。

「き、気を付けて帰れよ〜〜!!」

          end…?

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