第5話 再び森、そして最初のフレンド
体調崩していたため投稿が空いちゃいました
ごめんなさい
俺とクラフィは早速街を出て森に着いた
「そういや森についたはいいけど、どこに向かえばいいんだ…?」
「とりあえず奥進みますか?マスター」
「そうだな、モンスター倒しながら奥行こうか」
「はい」
と、話をしていると早速
「グギャギャ!」
ゴブリンが出た
「クラフィ、やらせてくれ」
「わかりました」
早速この刀を使う時が来た
走りゴブリンに近づき
居合でゴブリンの首を一閃する
21ダメージが表記される
「おぉ、当たり前だけど木の枝より全然強いや」
この森でならクラフィに頼らずとも何とかなりそうだ
「ゲギャ!グギャギャ!!」
さらに2匹出てきた
「ふっ…はっ…!」
すぐに近付き2回振り首を落とす
それぞれが20ダメージと15ダメージだった
(二の太刀だとダメージは落ちるのか…?)
と疑問になったので少し検証してみた
すると
1回1回鞘に収めれば毎回20ダメージ程
だが戻さなければダメージは下がる代わりに二の太刀は早く出せる
(これは使い分けになりそうな機能だな)
ダメージを沢山与えたい場合は戻したりするのがいいのだろう
とこうしてゴブリンやスモールウルフで検証してるうちにレベルは3になっていた
「なぁクラフィ、俺たち以外にも誰か戦ってるよな」
「はい、ゴブリン達の鳴き声や剣の音木の割れる音など聴こえますね」
「もしかしたらスモールウルフの群れの情報が聞けるかもしれないな」
「確かにそうですね、行ってみますか?」
「行ってみようか、なんとなくでいい、位置はわかる?」
「はい、南西の方からですね」
「よし行こうか」
ということで剣の音が微かに聞こえていた方に行くことにした
向かった先にいたのは
「おるぁっ!はっはっはっ!!!相手にならんぞ!もっと数連れてこんかい!!」
両刃の大剣を軽々振り回す大柄な男だった
このゲーム武器や防具にある程度重量が設計されており
この俺が持ってる刀も本物に近いのだろう。
ちょっとだけ重量がある
それを恐らく全長1.7mはある大剣を軽々振り回しゴブリンをゴミのように薙ぎ払っている
と、また3匹ゴブリンが吹き飛んだところで目が合った
「んぁ?なんだてめぇら俺の狩場を取ろうってか!?」
「いや違う違う!話を聞いてくれ、俺たちはスモールウルフのボスとやらを探してるだけだ、もし情報を持ってたら少しでいいから欲しいんだ」
「ほう…ウルフのボス…ね、……いいぜ、だが条件がある」
「…条件?」
「あぁ、俺とちょっくら戦え、あんた件の騒ぎになってるルーラーだろう?気になってたんだ、SS精霊とやらがどれだけ強ぇのか!」
(騒ぎになってんのか、参ったな…)
もしかして今後もこんな戦闘狂みたいなやつに絡まれるのか…?
「どうする、戦わねぇなら俺はお前らに話すことはねぇ」
「ちっ…わかったよ、降参するまでな、キルは無しだ」
ニヤッと笑い
「そうだ、それでいい…行くぞ?」
と大剣を構えて踏み込んできた
距離は10m程
遠くは無いが近くもない、全然相手の圏内だろう
俺は大きく下がり
「クラフィ打て!!」
と命じた
矢が6発飛んでく
「ほう!」
とっさに大剣の側面で矢を受け
「ぬぅっ、どりゃぁ!」
大きく跳躍し剣を叩きつけてくる
(…刀でガードしようもんなら折られるな)
1歩横に動き横に薙ぎ払う
軽く腹の部分をかする
「ははぁっ!楽しいな精霊もやるしお前自身もやるじゃねぇか!」
「喋ってる暇あるのか?」
クラフィの矢がまた6本飛んでいく
「はっはっはっ!俺を舐めてんなぁ!おい!」
笑いながら大剣で矢を6本全部たたき落とした
(なんだこいつの戦闘センス…)
あまりにも規格違いすぎる
同じ武器ならまだやりようがあるが
あまりに武器のパワー差がでかい
それでいて視野が広く避けたりたたき落としたりと的確な行動もできる
(だいぶ強いのに当たっちまったなぁ…)
と考えながらも敵は突っ込んでくる
(ちゃんと技量もある、余裕こいてたら当たる…!)
「はっはっは!避けてばかりか!当てちまうぞ…!そぉら!」
「ぐぅっ…!」
横に振り抜いた剣、普通は剣なんか思いっきり振り抜いたら遠心力で体も持ってかれる、それをあの大剣だ、もっと強いはずだ
なのに途中で剣のスピードを0にし逆手に持ち替えて振り直した
なんとか少し下がれたものの軽く当たってしまい
17ダメージを受ける
完全に当たった訳でもないのにこのダメージ…流石に大剣というわけか
大きく後退し
「ふぅ…」
1回深呼吸
「見せてやる。」
相手はニヤッと笑い
「来な」
1回鞘に収め
思い出す、祖父に教えてもらったあの剣の走らせ方を
「九天流『鳴轟』!」
鞘を持ち刀を鞘に収めたまま手を横に突き出す
そして左手を柄に添え居合で横薙ぎで抜く。
これを2秒以内に行う
最初鞘に収めることによって
相手に鞘に収めたという認識をさせ
そのあと大きく突き出すことで少し判断を鈍らせることが大事と教えられたこの技
九天の家が代々継いできた技の1つ
当然初見で見切れるはずもなく
「がふっ…!」
クリティカルも出て
ダメージは23
俺の体力がレベル3で体力29であることを考えると瀕死に近いだろう
「がはっ…はっはっは!やるなぁ!お前!今のはスキルじゃないな!お前の持ち得る技量か!素晴らしいな!まだまだこのゲームやり甲斐がある!」
「なんで平然としてんだあんた…このゲーム多少なりともちゃんと痛覚もあるのに…」
「あぁ、ある、かなり痛い。だが俺はベータ版からやってるゴジルって者だ、痛みは慣れたのさ、ベータ版で。」
「成程な…とはならないんだが…」
「はっはっは!まあ慣れだ慣れ、とりあえず俺の負けだ、初めまして、ルーラー、俺はベータ版時にはかなり名を馳せてた方だと自覚してる、その俺を倒したんだ、誇っていい。と、それはそれとしてウルフのボスだな、ここから南東に少し進むとウルフの群れが住む洞窟がある、だがその洞窟の主ウルフのボスは適正レベルは6だ、あんたは強いし精霊もいるがそれでも苦戦はするだろう、どうだ
俺がついてってやろうか?ついでにフレンドにどうだ!はっはっは!」
思ってもない提案だった
まずその洞窟にたどり着けるかが怪しいし
戦力も若干心配だった
強さは今の手合わせ心配も要らないくらい強いことはわかった
それなら
「お願いするよやえっと名前は」
「ゴジルだ、ベータ版の時は【大剣王】という称号を持っていたから『大剣王ゴジル』と呼ばれていた、よろしくな」
「あぁ、よろしくなゴジル!俺は知ってるっぽいけどルーラーだ」
「あぁ、よろしくな」
こうして初めてのフレンドができた
そして2人と精霊1人で向かうことにした
ゴジルの武器はSランク 光黎の大剣です




