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コンビニから出た時、ふと、自分が誰なのかわからなくなった。

どこに車を停めたのか、今日何を食べたのか、頭の中にあるこの情景はなんなのか────


12月初旬、俺の人生は完全に詰んでいた。

昨日までは、何もなかった。

いつものように仕事に行き、いつものように帰宅して家族と他愛のない話をしてデスクに向かい、テレビゲームをしたり、ジミ・ヘンドリックスのパープルヘイズを下手くそなギターで准えたりしていた。


何気なく携帯が鳴った。

LINEだ。

開くと一瞬で、自分の愚かさと、危機意識のなさと、安直に人を信じてしまう悪癖と、はっきり線引きのできない優柔不断さが押し寄せ、心臓を鷲掴みにされたような気がして呻いた。

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