代替品
僕は代替品
本当は一番がいいけれど
それが手に入らないから
または
見向きしてもらえないから
僕を当てはめる
これでまあいいかって
淋しさや虚しさを
僕で誤魔化したり
都合よく埋めたり
僕は僕で
それを分かっていながら
孤独よりはマシと
甘んじてしまって
僕は大丈夫
だって
僕は代替品
壊れたら
だめになったら
捨てられるだけ
なにをやっても
どこへ行っても
せいぜい代替品
良くて代替品
行き着く先は
いつだって
本命が手に入れば
振り向いてもらえれば
すぐ無価値になる
それが僕だから
これが僕だから
代替品にしてもらえただけ
きっと
上出来な人生なんだろう
どこへ行っても
どこまで行っても
そして
それだって
どんどん古びていく訳だから
近いうちに
代替品さえ務まらなくなる
僕なんて
所詮
誰からも
どこからも
そこから抜け出すために
ずっと
ずっと
ずっと
足掻いているんだけど