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21/27

21、告白大会

.....。

少年鑑定所に関しては2週間の期限と記載があった。

期限が伸びる可能性もあるという。

その間は楽しむか。

普段通りに、だ。


思いながら俺は登校して来た。

因みに学校はもうお祭りモードである。

今日は何せ文化祭当日だから、だ。

結局本当に色々あったが何というかその。

キスまでされたのだが。


「うーぬ?」


「よお。何を悩んでいるんだ相棒」


「いや。七瀬にどう応えるべきかな、って思ってな」


「ああ。キスされたもんな。死ねよ」


「智和さん。厳しいぞ」


「やかましい。死ねよ」


お前な。

何を死ねだよ。

俺はジト目をしながら智和を見る。


今日は俺はあまり出番が無いので文化祭を楽しんでいる。

智和も焼きそばとか買っている。

楽しんでいるなぁ、と思う。


「ああ。焼きそば1口食うか?」


「見ていたからか?お前既に結構食っただろ。別の間接キスになるぞ」


「キモいって言いたいのか貴様」


「あ?そうだが?」

 

いくら友人でも友人の舐めた箸は使いたくない。

思いながら俺は周りを見渡す。

今日は学生達が動きまくり。

子供が居て大人が居る。

面倒いこったな。


「そういや常盤はどうなったんだ」


「ああ。常盤な。.....一応だけど少年鑑定所に居るままだ。それから先は知らん」


「そうなんだな。弁護士とか雇うとか聞いたがどうなんだ?法律家さんや」


「俺に聞いて分かると思うか?お前」


「そうだな」


そんな感じで会話をする。

それから俺達は絵を飾っている場所に来た。

小さな教室のギャラリーである。

この場所は1年生の教室で.....ある。

つまりを言うと七瀬と近い距離にあり。


「.....」


「どうした?」


「いや。急に小っ恥ずかしくなったから」


「何でだよ」


「いやまあ、何でだよ、と言われるとそうだな.....まあその。色々だ」


七瀬に距離が近い。

思いながら居ると、先輩、と声がした。

背後を振り返ると何故かそこに私服の七瀬が。

何だコイツは?

一体何故可愛らしい私服なんだ?


「あ。これはショーの為です」


「うん?ショーってなんだ?」


「ちょうどモデルの様な感じで選ばれました。私が。ファッションショーみたいな感じです」


「.....成程。それでお前はそんな服装をしているんだな?」


「そういう事ですね。因みにファッションショー観に来ませんか?」


「それは一体何処であるんだ?」


体育館です、と言われて俺達は、成程、と納得する。

それから俺は、んじゃまあ見に行ってみるか。体育館に行くか、と思い。

そして俺達は絵を見て周るのを一旦止めてから体育館に向かう。

すると途中で、裏に入ります。私、準備しますね、と笑顔になった七瀬。


「ああ。気を付けてな」


「はい。先輩。楽しみに」


「そうだな。じゃあまた」


そして俺達は体育館に入る。

そこでは一筋の光がショーのある所を照らしている感じだった。

俺達の所は真っ暗である。

その一筋の光を見ながら俺は顎に手を添える。


「楽しみだな」


「そうだな。どう変身するか、だが」


そんな感じで居るとバッと音がした。

そしてライトが壇上に点灯する。

それから司会者の様な女子が出て来てから、ウェルカム!、と言う。

俺達はその姿を見守る。


『今日は地域の人達と協力してのファッションショーです!楽しんで下さい!』


「ああ。.....成程そうなのか」


そんな感じで納得しながら俺は壇上を見る。

すると中学生と高校生が現れる。

中には七瀬も居た。


ふむ、と思いながらその姿を見ていると何か視線を感じる。

俺は?を浮かべて壇上を見るが.....誰も居ない。

視線を送った様な輩は、だ。

何だ今のは。

またマズイ事が起こるのか?


そんな感じで思いながら見ているとエントリーナンバーが読み上げられ。

そして七瀬の番が来た、と思ったのだが。

予想外の事態が起こった。


それは七瀬が2人居たのだ。

七瀬奏と七瀬好色ななせこうしょく

まあ偶然か、と思ったのだが。


何故かその好色と名の付いている少女から俺にかなりの視線が送られてくる。

俺は???を浮かべながらその少女を見る。

中学生か?、と思うのだが。

誰だよ、と思う。


『さて!では先ずは.....』


と始まりそのままプログラムが進む。

それから好色の番になる。

そういや今、横断幕の最後に気付いたがプログラムの最後に(???)と書かれているが何だあれ?

思いながら見ていると好色という名の少女が見せつけてから戻った。


「しかし可愛いなあの子」


「だな。どこ中だ?」


「だな」


周りから声が上がる。

確かにそうだな。

好色はかなりの美少女だとは思うが。


帽子が似合いそうな凛とした感じだしな。

思いながら俺は観察する。

すると最後のプログラムが明かされる時が来た。


『最後のプログラムは.....告白大会です!!!!!』


「.....は?」


俺は唖然としながら。

智和も、へ?、と言っている。

それから周りも???を浮かべてから見る。


すると司会者は、えっとですね。この場で女子が好きな男子に告白します!と紹介.....はぁ!!!!?

いきなりぶっ飛んでんな!!!!!

すると会場は大盛り上がりとなった。


「マジかよ!!!!!」


「ヒャッハー!」


「凛花ちゃん向いてぇ!!!!!」


信じられない事を。

思いながら俺は司会者を見る。

するとエントリー番号が読み上げられて告白したい男子が居る女子が次々にその男子に告白していく。


その中で遂に七瀬が出て来た。

息を思いっきり吸い込む七瀬。

ま、まさか。


『仁せんぱーい!!!!!』


俺は真っ赤になった。

そして七瀬を見る。

それでも七瀬は続ける。

俺を見ながら笑顔になりながら、である。

告白しなくても俺は想いを知っているのに!?


『大好きです!!!!!』


これが目的か!この会場に呼んだのは!

そう思ってしまった。

それから俺は真っ赤になりながらそそくさと逃げようとした時。

マイクが奪われた。

それも、好色、という女子に。


『仁先輩が好きです』


「.....え!?」


「は!?」


周りがざわつき始める。

その美少女が呼んだ名は俺だった。

何故!?ってかお前誰よ!?


慌てて考えながらその女子を見ていると、ちょ!、と声がした。

その声を発したのは七瀬だ。

え?


「ちょ!?好色!どういうつもり!?」


「奏お姉ちゃん。私だって仁さんが好きだから」


待て待て!?君らどういう関係性だよ!?

と思っているとその美少女は壇上を勢い良く飛び降りた。

それから一直線に俺に駆け寄って来る。


見上げてくる。

な、何だ!?

思っていると、七瀬の親戚です、と答える好色。

それから俺の頬にキスをした。


「.....んぁ!?」


「「「「「ハァ!!!!!?ふっざけんな!!!!?」」」」」


周りが、アイツぶっ殺す!!!!!、的な感じになる。

何で彼女に告白されているのに何ハーレム作ってんだ!!!!!、的な感じで。

それはそうだろう。

俺の学校でキスしたという噂、俺を七瀬が好いているという噂は既に学校中に知れ渡っていたのだ。

それなのにこんな事をされると、あり得ない、という感じにはなるだろう。


智和も予想外だったのか固まっていた。

唖然としながら、である。

俺はオドオドしながら聞く。


「き、君は.....七瀬の親戚?」


「はい。私は好色と言います。以後お見知り置きを」


「.....!」


会場から逃げるか取り敢えずは。

このままでは殺される。

思いながら俺は動き出す。

すると会場が、アイツを捕縛しろ。どんな形でも構わん、という形になった。

俺は全速力で逃げる体制を取る。

.....。

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― 新着の感想 ―
[一言] 好色て なんで産まれた時点で親にビッチ認定されなあかんのや、、w
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