二話
ベンチに腰掛け、話し始めた。
「私は、花梨と言うのですがあなたの名前は?」
「私は優香と言います。私に対しては敬語はしなくてもいいですよ。」
「分かった。じゃあ普通にしゃべるけど。まず、何が知りたいの?」
「この世界って、転生者しかいないんですよね。ほかにも世界はあるんですか。」
「一応あるよ。ただ、転生者は周期ごとにこの転生者しかいない世界に来るよ。一回目は確定でこの世界。2回目以降は、3回おきに。」
「なんで転生が初めての人って車に貼られているマークみたいなのついてるんですか。」
「知るか。神に聞け。」
「なんで、ラノベみたいなチートとかないんですか。」
普通に会話してるかと思ったらすごいメタ発言してきた。この子はチートが欲しかったのか。
私が黙っていると、
「すみません、前世でそういうのすごい読んでいたので。」
「ああ、うん。大丈夫だよ。でも、チートは無いけどこの世界は魔法とかあるからね。」
「本当ですか!」
「ただ、魔法の威力に個人差ないから無双は出来ないよ。」
「……そうですか。」
明らかに落ち込んでいる。なんかごめんね。
「でも1回転生するごとに10個の中からスキルがもらえるよ。体力増加とか農業効率増加とか。」
「確かにもらいました。でも引きこもりにはいらないのが多いじゃないですか。」
「……失礼ですが、前世ではそのような生活を送られていたのですか。」
「急に敬語に戻らなくていいですよ。というか、オタクだろうが引きこもりだろうが別にいいじゃないですか。」
「話がそれたね。ごめん。ほかに聞きたいことはある?」
「特に思いつきません。」
「そっか。ところで私も敬語じゃなくてもいいんだけど。」
「敬語が私のアイデンティティなので。」
「変わったアイデンティティだね。」