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悪役令嬢はヒロイン無双に○○する

悪役令嬢はヒロイン無双に苦労する

作者: 双月一星

私には何故か過去の記憶?というものがあるらしい

が、個人的なものではなく、過去と現世のすり合わせする知識というものがある


ここは乙女ゲームの世界観らしいが、歴史はきちんと紡がれてるし、過去と現世共通するものや該当するものとかもある


が、人は死ぬし傷付くし喪いもする

リアルと何ら関係ないのである


私にはある程度の流れが分かるので、対策はある程度やっておきたい


ので、過去に目覚めてからは、マナーに勉強にと頑張った

やればやるほど身に付くので苦ではなかったし、あとに現れるヒロイン語句のチート、なのだとは思う


婚約者の王太子とは幼馴染みであり、又陛下が決めた政略結婚でもある


出来ればヒロインに喰われる事なくまっさらな身体でいてほしいものだ

切磋琢磨、お互いの激励も忘れない


魔法学院に通う事になってからは生徒会に入り、転入者等のガイダンス、まぁ条件を厳しくある意味選民意識高めに?と、転入生は漏れなく一年生から入る事、その免除は高難度の試験をすべてクリアした後に学力によって組分けを行う事、王族のみ入室出来る箇所を設立する事等を厚くプレゼンして、どうにか採用された


殿下や殿下の取り巻きと私と同期の学徒にはヒロインとなる子はいなそうで、ホッとした


そして新年度、私は目論見が甘かった事を、入学式の挨拶で知ることになる


講堂には声を拡散する魔道器があり、それで声を響かせるわけだが、魔道器が置かれた場所から見る新入生の波に恐れ戦いた


ピンク髪の可愛い子が大体を占めており、あ、プリンちゃんもいる、わざわざピンク色に染めて来たのか。


ここは貴族らしい笑みで、乗り切る


が、このあと急いで殿下を避難させなければ!!


殿下には裏から出てもらうようにした

そして入学式が終わった途端、彼女らは動き出した


出会いイベントを遂行するために走り出したのだ

本来なら走り出す行為は貴族にあるまじき行為だ

だが男爵位や元平民上がりの彼女らにそれは求められないのである

攻略対象を駆逐する勢いで彼女たちは狩りを始める


それは桃色の龍のごとき流れだった

彼女の誰も彼もが、攻略対象に突進をかけようとするのだ

アメフトやラグビーでないのだからごめん被りたい


初手はどうにか殿下を護りきれた


が、他の攻略対象は多くのヒロインズに突進され押し潰され、王都の病院に入院となった

そしてお見舞いイベントとばかりに病院も阿鼻叫喚の渦に落ち、そして殿下もその様を見て王宮に引きこもる事態へとなった

唯一の隠しキャラだけが、出てくるフラグが立たず、彼だけが安寧を得たという


そして残された私だけがヒロインズに怒られている


解せぬ!!!

軍でくるヒロインいたら怖いなーを形に。

サブタイトルはたぶん「進撃のヒロイン」


ノーマルな流れは、入学式の帰りに、攻略対象と軽くぶつかる出会いイベントなのですが、福男よろしく我先にと、ヒロイン集合体が突進してきたら嫌だなぁ、というのが形になりました。


通常はヒロインも同学年になるのですが、主人公が攻略対象を守る為に遭遇回数を減らすため学年を別にしてやろうと頑張り、ヒロインは下級生として新入しました。


ほとんどのヒロインが魅力やラックにステータス全降りした形で学力足りず入学テストでふるい落とされるという……


殿下以外の攻略対象が、気を失う前に聞いたのは多重音声の……


「「「「「「大丈夫ですかぁ(甘い声)」」」」」」


怖いね、本当。

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― 新着の感想 ―
[一言] まさにヒロイン大戦…転生させた責任者、実は外道なのでは?
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