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漫才「犬を飼いたい」

ボケ「最近気になる娘がいるんだけど、どうやって仲良くなったらいいか分からないから相談に乗ってくれない?」


ツッコミ「いいけど、相手はどんな人なの?」


ボケ「話したことはないけど、俺が公園でコンテンポラリーダンスを踊ってる時にいつも犬を散歩させてる」


ツッコミ「とりあえず公園でコンテンポラリーダンスは前衛的すぎるからやめよう。あと相手が犬を飼ってるならお前も犬を飼って話すきっかけを作ればいいんじゃないか?」


ボケ「なるほどな、でもいきなり犬を飼うのも躊躇するから練習したいな。そうだ!お前犬やれよ!」


ツッコミ「シンプルに屈辱的な命令だな!頼み方ってものがあるだろ」


ボケ「ゴメン、どうしても彼女と仲良くなりたいんだ。頼むから犬をやってくれ!」


ツッコミ「しょうがねえな、不本意だけどやってやるよ…それじゃあ見てろよ、犬になった俺の姿を!」


二人「ワンワンワンワンワン!」


ツッコミ「お前もやるのかよ!二人で犬になってどうすんだよ!お前が飼い主で俺が犬なんだろ!」


ボケ「悪い悪い、次はちゃんとやるから」


ツッコミ「頼むぜまったく、今度はちゃんとやれよ・・・ワンワンワン!」


ボケ「…」


ツッコミ「ワンワンワン!」


ボケ「…」


ツッコミ「ワンワンワ…なんか言って!」


ボケ「えっ!?」


ツッコミ「いや、『えっ!?』じゃなくて何か言わないと!犬になりきった成人男性がワンワン吠えてるだけの画になってるから!」


ボケ「そんなこと言われても犬を飼ったことがないから何をしたらいいかわかんないんだよなあ」


ツッコミ「お手でもなんでも躾けたらいいだろ!」


ボケ「なるほど躾けな!それじゃあやってみるよ・・・お手!」


ツッコミ「ワン!」


ボケ「アハハッ!おかわり!」


ツッコミ「ワン!」


ボケ「アハハハハッ!一周周ってワンと鳴け!」


ツッコミ「クルクルクルクル・・・ワン!」


ボケ「アーハハハハッ!じゃあ、次はー」


ツッコミ「バカにしてんのか!こっちはお前の道楽のためにやってるわけじゃないんだよ!」


ボケ「ゴメンゴメン、もう笑わないから」


ツッコミ「当たり前だよ!だいたい犬が言う事を聞いたら何かすることがあるだろ」


ボケ「アッパーカットですか?」


ツッコミ「なんでご褒美にアッパーカットお見舞いするんだよ!」


ボケ「流れとしては自然かなと…」


ツッコミ「たしかにお手からのアッパーカットはきれいに決まりそうだけど犬が可哀想だろ。言う事を聞いたらエサをあげるの!」


ボケ「なるほどエサね!今度はちゃんとやるからまた頼むよ」


ツッコミ「ほんとに大丈夫なんだろうなあ・・・ワンワンワン!」


ボケ「よーし言う事を聞いたらご褒美を用意してるからな・・・お手!」


ツッコミ「ワン!」


ボケ「よ~し良い子だ!ご褒美のロレックスの腕時計だぞ~。次はおかわり!」


ツッコミ「ワン!」


ボケ「よくできたな~!ご褒美のベンツの高級外車だ~。最後に一周周ってワンと鳴け!」


ツッコミ「クルクルクルクル・・・ワン!」


ボケ「良い子だな~!ご褒美に世界的な名器ストラディバリウスを…」


ツッコミ「石油王か!エサといったら普通はドッグフード!だいたい犬にそんな高価なものあげても意味ないだろ!」


ボケ「たしかにwこれじゃあ猫に小判だなw」


ツッコミ「犬の話をしてるときに猫で例えるな!…もうお前は本気で犬を飼う気ないだろ」


ボケ「うん、犬を飼うのはやめるよ」


ツッコミ「じゃあどうやって女の子と仲良くなるんだよ」


ボケ「ロレックスとベンツとストラディバリウスをプレゼントしようと思う」


ツッコミ「もう勝手にしろ!」


二人「どうも、ありがとうございました!」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ベタだけど王道で楽しかったです ロレックスとベンツとストラディバリウスというピックアップもいい具合の的外れ感があって良いですね
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