2話 殴り込みじゃい!
皆さんこんにちは!
今回はまた新登場人物が2人出てきます。
まぁ、おっさんとおばさんです(笑)ちなみに名前は結構凝ってたりして考えるのに苦労してます(笑)
ってところで本編2話、お楽しみください!
「失礼します。校長先生。」
次の日、私は校長室に向かっていた。もちろん、ある事を交渉するためだ。
((あの胸糞悪いクズ校長め!今すぐ殴ってやりてぇわ!)) 抑えろ自分、うん。今は抑えろ。
「校長なら今は不在だが………おや、君は……?」
こいつ、教頭じゃねぇか……! クソっ!
「退学処分受ける気になったのかい?聡明だねぇ。」
教頭、桂 若瑠、よりによっては校長より胸糞わりぃ奴。最悪だ。桂のクセに。
「わざわざ受けに行くやつがいるかよ。それより校長はどこだ?」
「だから、今は外出中だ。学習能力もないのかい?可哀想だねぇ。」
黙れカスが……と今は言えないのがもどかしい。
「……なんの要件だい?代わりに聞いてやろうじゃないか。」
教頭に言うのは嫌だが仕方ないな。まぁ反応はわかる気がするが。
「この前、咲楽が交通事故で意識不明になりましたよね」
「あぁ、あの件か。君も一緒にいたなら助けられたんじゃないのかい?と私は思ってるよ。貴重な人材を失ってしまったからね……」
(あぁ?他人だからって好き勝手いいやがって……)
耐えろ私。ここで言っては終わりだ…!
「それで、何なんだい?」
「…私に、咲楽の代わりをやらせてください…」
「は?」
「だから……私に…!咲楽の代わり、生徒会長をやらせてください!」
「………フッ、バカ言うんじゃない。そんな友情論で簡単に任せてたまるもんじゃない。生徒会長は学校の代表だ。顔だ。そんな奴がヤンキー、不良品だと?笑わせてくれる。」
「………ッッ!私は決めたんだ!咲楽が帰ってくるまで、あいつの代わりになってやると!そう決めたんだッッ!」
「それを友情論と言うんだ。本当学習能力ないねェ君は。何度でも言うが友情論で……」
「黙れッッ!このカツラ野郎が!」
静まる校長室、隣の職員室でざわざわ話し声がする。
(やっちまった………あぁぁぁぁ……)
「……言いたいのはそれだけかい じゃあとっとと校長室から出ていってくれ、この不良品、いや、欠陥品。」
私は、その場で立ち尽くすしかなかった。
「まぁ、なんの騒ぎだい?教頭先生。」
「こ、校長?!申し訳ありません!」
「おや、珍しい顔がいるね、何の用だい?あ、教頭先生は下がっていいですよ。だけど後で私のところに来て。」
「は、はい……失礼しました……」
「教頭が見苦しい先生ですまないねぇ。」
この人が校長、望乃 紫苑。私は嫌いだ。
まぁ、今の1件で教頭が1番嫌いになったが。
「すみません、騒がせてしまって」
「別にいいわ。それより、貴方がどうしたの?まさか、退学処分受けに来たわけではなさそうね」
当たり前だ。受けるバカいるかよ。
「……私に、咲楽の代わり、生徒会長をやらせていただけませんか」
「………ふふっ。あんた変わった子だね。どうしてそうおもったんだい?」
「………咲楽がいない間、恩返しがしたいだけです」
「なるほど、それであの子が昏睡状態の今、代わりに生徒会長を務めたいと」
「…無理なのは分かってます…分かってますけど…ッッ!」
私の体は震えている。
「…確かに今の貴方が生徒会長になったら、間違いなく支持率0、ほかの学校からも変人扱いされてこの学校は面子が間違いなく潰れるわね。」
「じゃあ……」
「ただ、代わりに1つ約束してくれる?」
「……はい」
「貴方がほんとにやる心があるならばやらせてあげるわ。それにこれまでの退学勧告も全て帳消しにしてあげる。
その代わり、授業にちゃんと出ること、恐喝しないこと、他にもあげるとキリがないわね……。とにかく、普通の生徒になるのよ。それが条件、約束できる?守れなかった瞬間私達は貴方を退学処分にします。それでもやる?生徒会長」
……
…………
…………………
…………………………
しばらくの沈黙が校長室に流れる。そして、私は口を開けた。
「やります。不良やめて普通の生徒になります。そして生徒会長なります………!」
私は決めた。決めたからにはやってやる。不良やめて普通の生徒になる。普通の生活を送る。そして咲楽とまた会うまで待っててやる!
「………ふふっ、そう言うと思ってたわ。どれだけやれるか見せてもらうわ。」
やっぱり気に入らない、この上から目線。けどまだ前よりマシなのかもしれねぇな。
「ありがとうございます」
私はそう言って校長室を出た。
「あ、そうだ姫琉さん。生徒会の顧問は私がやるからよろしくね。貴方を見ないといけないのでね。」
「そ、そうですか……」
クソっなんで校長なんだよ………でも教頭じゃないだけマシか。
そうして今日は、学校を去った。
明日からどうなるだろう。普通の授業はどんな感じだろう。全く思い出せない。けど、これだけは確かだ。私が変わるということ。
「咲楽、待ってるからな」
新たな思いと一緒に私は家に入った。
――――――その後、校長室で――――――
「教頭先生、教師失格ですわよ。不良品やら暴言を吐いてしまっては。」
「しかし、あっちが一方的に言うのもおかしいじゃないですか!少なくとも暴言には暴言ですよ!」
「はぁ………貴方という人は……」
「それにしてもなんで許可してしまったんですか?明日は学校中大騒ぎになりますよ?不良が生徒会長だなんて」
「だから私は約束させたんです。"普通の生徒になる"ってね。
それに私はあの子の強い意志を信じますから。」
「………結局校長も友情論ですか。お好きにしてください。」
バタン
「………はぁ…………頼んだわよ、姫琉さん。咲楽さんが成しえなかったこと、成してあげてちょうだい……」
望乃 紫苑、振り返って外を見た彼女の瞳は何かを隠しているようだった。
それが何なのか、これからの何を意味するのか、分かる人は誰一人いない。
「……始まりましたわね。教頭先生。前奏が。」
――――to be continued………――――
胸糞わりぃ奴は自分の実体験に近い人です。
あーゆう人ほど身を滅ぼすんです。まぁそうならない人もいるのがもどかしいですが………
そういえば、後書きで次回予告って書いた方がいいですかね?良ければコメントで答えてくださると有難い……笑 その他のコメントもなんでも募集中ですので厳しくても構わないのでどしどし書いてください!ではまた!