1話 なんてこったい……
前回を、紹介の0話として今回から本編すたーとです!姫琉と咲楽は仲がいいですね。ヤンキーだからと差別しない咲楽はまさに神様なのでしょうね。
さぁ、そんなこんなで長すぎてもあれですのでw
1話、お楽しみください!
「姫ちゃーん!帰ろー!」
「あーはいはい、わーったわーった。はやく帰るぞ。」
「わーい!」
何気ないいつもの帰宅。電車に揺られ、バスにも揺られ、家へと帰る。何も変わらない日々。ガタガタ吐きそうになるほど揺れるバスの中、咲楽は言った。
「この学校に姫ちゃんと来れて、私幸せだなぁ〜。一緒に学校で過ごせて、しかも一緒に帰れるし。でももう1年で卒業だよ?早いもんだねぇ〜。」
「……そうだな」
気のない返事を返しながらも心の中では私も思っていた。この日々が続いて欲しい、と。
「またね!」
「おう、じゃあな」
私と咲楽の家は横断歩道渡って向かいだ。咲楽はそう言うと家まで一目散に走った。それが悲劇を産んだ。
「………きゃっ………!」――――――ドカン――――――
不協和音が鳴り響く。飛ぶ咲楽の体と血。
残念ながらぶつかったトラックは大型でもう既に走り去って行った。
「……っっ!おいっ!咲楽!」
私は一目散に走った。
「おい!ふざけんな!ここで倒れるんじゃねぇ!起きろ!」
冷えた血だらけの咲楽の手が、私の顔に触れた。
「ごめん……ね。私が気を抜いたから……」
「謝罪はいらねぇよ!ただ……」ブーーーッ!
どうやら車がまたやってきたようだ。
私は咲楽を車道から出そうとした。だが間に合いそうにはない。
「……私を置いていって。姫ちゃんは………生きて!」
「うるせぇうるせぇ!お前がいなかったら……私は……!」
「大丈夫……私もきっと生きて姫ちゃんの所に戻ってくるから……!だから!」
「生きてッッッ!」ドンッ!
咲楽は最後の力で私を押した。そのあとは覚えていない。
気づいたら病院で咲楽の隣のベッドで横たわっていた。私が気がついたのはだいたい半日後だが、咲楽はまだ目を覚まさない。いつ目を覚ますのだろうか。わからない。
どうやら咲楽は奇跡的に生き延びたみたいだが、意識不明。安心する気持ちと不安な気持ちが姫琉の心の中に複雑に入り交じっていた。
これからどうしようか。学校辞めてしまおうか。
咲楽のいない学校はつまらない。嫌だ。
そんな時ふと私の頭に浮かんだ言葉に私はハッとした
――――「私もきっと生きて姫ちゃんの所に戻ってくるから……!」――――
「そうだな……私がお前の代わりになってやるよ……。ずっと待っててやるよ……!」
これが、平凡な高校に前代未聞なヤンキー生徒会長の誕生した出来事であった。
to be continued…
1話から鬱展開がなかなかですな……(笑)
でもこういうのは1話だけかな?(そのはず……!)
内容は前回の2倍!頑張りましたよ〜?笑
けどもっと欲しいかな?これだとワンタイム小説になりそうな予感w
さあ、そんな所でまだまだ1話が終わって話もこれからです!ぜひ2話からもよろしくお願いしますね!