する事と言えば
次の日、休み時間になってから
私、月宮と天宮先輩はパソコン室にて相談していた
なぜパソコン室なのかと聞くと、
「俺の部屋だからな」
とか言う訳のわからないことが反ってきたのでそれ以上は聞くのはやめた。
「…で、魔法使いさんのもう一人はどこにいるんですか?」
「知らね」
「は?」
「だから知らねーって!顔もわからねーし声も知らねー。男か女かもわからねー!あのときもフードで顔は隠れてたしマントで体つきも隠してたから……でも、お前より背は高かったな。」
天宮先輩はふと思い出したように顎にてをやる
私はそれを聞きながら、持ってきた新品のノートを開きメモを取った
王子さま《8人》
・天宮先輩《天王星》
・木林先輩《木星》
魔法使い
・私
・フードの人。男?女?
背は私より高い
「何メモってるんだ?」
メモを取っていると隣にいたはずの天宮先輩が急に後ろにいた
さらさらとした銀髪が肩にあたる
近すぎる!
「あ、ああああ天宮先輩!」
「ん?」
ん?じゃないですよ!
「あ、ああああの、他の王子様たちはどうなってんですか?」
「あぁ。そいつらならだいたい知ってるぞ。」
その言葉と同時に天宮先輩が私の隣に座りなおした
そして私からペンとノートを奪うと新しいページを開いて何かをかきはじめた
「何してるんですか?」
「ちょっと待ってろよ」
カリカリカリカリ
「おっし。ほらよ」
「え?」
渡されたノートにはなんかキラッキラなイケメンがいた
「とりあえず、まずはこいつだな。」
天宮先輩はノートに描いてある眼鏡をかけた男を指差す
「金色 巴金色の髪にオレンジの目をした生徒会長だ。3年2組で見た目固いが相当の女好きで毎日別の女と歩いてる」
「毎日ですか。……というか天宮先輩絵うまっ!ものすごい!」
「前世から描いてるしあいつらも顔は変わってないからな。」
「それで私を見つけたんですか!」
「まぁな。それもある。でも会ったやつらは皆記憶がないみたいで話を笑うだけだったけどな」
「私も、ないんですが、」
「わかってるよ。でもお前は俺を信じてくれるんだろ?」
にかっと笑う先輩に不覚にもキュンと来てしまったのは私だけではないはずだ
「じゃあ次は………って、もう休み時間終わるじゃねーか!続きはまたな!」
「はっはい。」
先輩はそれからバタバタとパソコン室から居なくなった
「女好きの生徒会長ね……」
私もそれに続くようにノートをパタンと閉じ、パソコン室をあとにした
「………ルナ」
パソコン室にもう一人がいるとは知らずに。