第3話 スキルを決めよう
「さて、もう質問はないかな?
なければ能力、いやエーデンクルクではスキルだね。
おっと、その前に君の体のことを決めよう」
はい。お願いします。
「では先ず、種族を決めよう。
人間・亜人・精霊・妖精・魔族・魔物・動物。
どれがいい?」
・・・、人間以外も選べるんですね。
てか、魔物とか動物って。
「その反応から人間でいいみたいだね。
次は・・・、男・女どっちになりたい?」
・・・・、お、女になれるんですか?
「もちろん、迷ってるならやってみるのもアリだと思うよ。
一度決めたら戻れないけどね」
・・・・・、そんなこと言われてなれるカッ!!
男でお願いますよ。
「なんだ、つまらないなあ。
でも、間があったね。どういうことかな?
まあ、いいよ。深くは聞かないであげる。
じゃあ次、年齢だね。僕は15才くらいを勧めるよ。
理由は単純、向こうでは成人の年齢だからね
それに、君も少しは若返れるでしょ。」
余計なお世話ですよ。でも、成人として動けるのは、いいですね。
それでお願いします。
「じゃあ次、職業だけど何かしたいことある?」
やっぱり魔法が使いたいですね。
「魔法使いか、まあ、当然だね。
でも、余りオススメしないかな。
僕が言うのもなんだけど、君は異世界に迷い込むわけだろ?
そして、異世界で生活していくためには街に行かなければいけない。
その時、その街の人はどう思う?
魔法使いと言えば、この世界でも限られた人しかなれない職業だ。
そんな人が、いきなり森から現れて、お金もない、自身を証明するものもないときた。
このパターンだと、君は立派に不審者扱いだよ」
なるほど・・・。確かに、嫌だな。
でもそうなると、俺は一生魔法使いにはなれないってことですか?
「フフ。大丈夫だよ。
向こうの世界ではね、レベルが30になると、新たな職業を得られるんだよ 。
だから、君もそこで新たな職業として魔法使いを得ればいいよ」
わかりました。
じゃあ、向こうの世界でも怪しまれずに街に入れる職業ってなんですか?
「そうだね。例えば、農民・剣士・戦士・狩人、とかかな?」
見事に、魔法と関係なさそうなのばかりですね・・・。
「だったら、魔物使い・調教師、なんてどうかな?
珍しいけど魔法使いとだと、断然こっちの方が多いよ」
魔物使いとか、調教師って魔物とかを従わせて戦ったりするやつですよね ?
つまり、四六時中モフモフをもふもふできるんですか!!
決めました!それにします!!!
「なんだか、食いつき方が他とは違うね。まあ、触れると長くなりそうだからやめておくよ。
さて、次が最後のスキルだね。
その前に、君の次の体と今持っているスキルを見せるよ。鑑定」
名前:リョウタ・ミカゲ
年齢:15
種族:人間
職業:調教師
レベル:1
HP:130/130
MP:600/600
筋力:25
俊敏:33
耐久:12
魔力:60
運 :10
スキル:MP回復速度上昇(特) 算術 思考演算(中) テイム
うわ!いきなり近未来的な立体ホログラムですね。
しかも現代日本も真っ青な技術レベルの。どうなってんだろ?
「あはは。これは、そんなんじゃないよ。
これも一種の魔法さ。君の一番わかりやすい形で表示しただけなんだよ。
そんなことは、どうでもいいことじゃなく君の個人情報を気にしようよ」
それもそうですね。どう考えても分からんですし。
レベルとかステータス見たとこで比較対象が無いんでどうにもならなですし、それよりスキルですね。
MP回復の特と、思考演算の中ってなんですか?算術には付いてないんですか?
「うん、こうだね。こういう会話がしたかったんだよ。
MP回復と思考演算の意味は、特級・中級、って意味だよ。
因みに、微・小・中・上・特・超、の6段階だよ。
で、算術になぜついてないかと言うとね、他の二つはほぼ自動的に作用するのもなんだよ。
そういったものには、ランク分けして分かりやすくしてるそうだよ。
逆に、武術や魔法みたいなものには、あえてランクを外してるみたい。
ヒトは傲慢だからね。
高いランクにあることをヒトに自慢したり、暴力を振るったりする。
そういった理由で、ないんだよ。
わかったかな?」
はい。理解しました。
「うん、よし。いいこだね。
じゃあ、前に言っていた君への餞別を渡そう」
―― スキル:ステータス操作 解析鑑定 言語習得 を取得しました ――
―― スキル:MP回復速度上昇(特) が (超) 思考演算(中) が (上) にランクアップしました ――
「ステータスを見てごらん。鑑定と唱えればいいからさ」
うッス、鑑定。
名前:リョウタ・ミカゲ
年齢:15
種族:人間
職業:調教師
レベル:1
HP:155/155
MP:800/800
筋力:25
俊敏:38
耐久:12
魔力:80
運 :10
スキル:MP回復速度上昇(超) 算術 思考演算(上) テイム ステータス操作 解析鑑定 言語習得
「うんうん。これで、異世界に行っても何とかなるだろう。
でも、こちらの都合で行ってもらうんだ。もう少し何か贈ろう。
何がいいかな?」
うーん。俺がこれから行く世界で、暴力的なことが日常的なら殺すまでも護衛の方法があるにこしたことないですね。あとは、MP回復(超)って滅多にいないですよね。これ隠す方法ってありますか?
「一つ目の方は、そうだね。
体術なんてどうだろう。動くだけでレベルが上がるし、格闘術ほど攻撃的ではないけど、耐久の少ない君にはぴったりだと思うよ。
二つ目はね、もちろんあるよ。
偽装って言ってね、自身に関わることなら何でも偽装することができるよ」
あ、やっぱり耐久低いんだ・・・。
耐久も上がるなら体術にしておきす。
あと、やっぱり魔法は無理ですか?
「いや、無理ってことはないよ。
君の思ってるような、攻撃的な魔術は難しいけど、生活に便利な魔法なら向こうの教会でも取得できるから、それならいけるよ」
そうですか、じゃあ、それお願いします。
「うん、了解。
でもいいのかい、こう言ってはなんだけど、君のスキルは一部を除いてそれほど珍しものではないよ。
君の思考も理解しているけど、俺最強!みたいなことだってできるよ?」
いえ、やめておきます。
波乱万丈よりも、できるだけ平静に生きていきたいですから。
「そうかい、まあ、そうだね。
君には、それが似合っているよ。」
―― スキル:体術 偽装 生活魔法 を習得しました ――
「さて、説明と餞別の全てが終わったよ。
名残惜しいが、君は異世界に行かなければならない。
ここ、神の間は長くヒトの居ていい場所じゃないからね」
じゃあ、最後に一個だけ―――
「あ、魔法とかの使用法は、転移の時に、君の頭の中にぶっこんどくからなんとかなるよ」
ちょ、何でそんなにおざなr―――
「じゃあね、バイバイ。
もう会えないかもしれないけど頑張ってねー」
こうして俺は、異世界に送られた。
あの野郎、今度会ったらグーでパンチしてやる。
名前:リョウタ・ミカゲ
種族/歳:人間/15
職業:調教師
レベル:1
HP:160/160
MP:800/800
筋力:25
俊敏:40
耐久:15
魔力:80
運 :10
スキル:MP回復速度上昇(超) 算術 思考演算(上) テイム ステータス操作 解析鑑定 言語習得 体術 偽装 生活魔法
なんとか、掛けました。
説明会ですみません。
あれ?ここ矛盾してね?ってとこがあれば遠慮なく突っ込んでください。
宜しくお願いします。
最近の悩み
ストックの貯め方ってどうすれば・・・。