episode22
シャルロッテに続いて召喚の儀を行ったジークハルトとウェンもそれぞれ"ユニコーン"と"ケルベロス"を召喚した。それを見た教師達は「今年の新入生はレベルが高すぎる。」と驚愕するしかなかった。何よりも驚いたのはシャルロッテである。自身が召喚したホワイト・ドラゴンを手懐けただけでなく、ジークハルトが召喚したユニコーンとウェンが召喚したケルベロスまでも懐柔してしまったのだ。
二人は「自分達よりシャルロッテに懐いているのではないか?」と疑問を抱く程であった。
「皆さん、とても可愛らしいですわね...。ジークハルト様のユニコーンほとても気高く、ウェンのケルベロスは勇ましい...。充実した召喚の儀でしたわね。」
「そうだね。...それにしてもホワイト・ドラゴンには驚かされたが...」
ジークハルトはそう言うと、シャルロッテの隣に佇むホワイト・ドラゴンを見上げる。するとホワイト・ドラゴンは"くあぁ"とあくびをもらした。そしてシャルロッテはホワイト・ドラゴンを手慣れた手つきで撫でる。すると、ホワイト・ドラゴンは目を細め喉を鳴らすのであった。...あのホワイト・ドラゴンを犬の様に扱うとは恐ろしい令嬢だとその場にいる誰もが同じ感想を持った。教師達は"ハッ"と我に返ると、思い出したかの様に、「そ、それでは召喚石のペンダントを配布する!」と言い、小さな召喚石の埋め込まれたペンダントを生徒達に配った。そして「そのペンダントに自身の魔力を送り込み、自身の相棒である召喚獣を召喚出来るようにするように!」と言った。シャルロッテ達生徒は
それを聞き、ペンダントに自身の魔力を付随させる。すると、召喚獣は各々のペンダントに吸い込まれていくように姿を消した。
「そのペンダントはこれから一生を共にする物なので、肌身離さずにいるように!」
教師がそう言うと、生徒達はペンダントを首から下げた。シャルロッテはペンダントに埋め込まれている召喚石をジッと見つめたまま動かないでいた。それを不審に思い、ジークハルトが「ロッテ?」と話しかける。
「どうしたんだい?そんなに見つめて。」
「いえ...召喚石が白く光っているのは何故かと思いまして...」
「そう言えば...。私の召喚石も白く光っているよ。」
そう話していると先程までいなかった学園長が姿を現した。
「それについては、私が説明してあげよう。」
「「学園長先生」」
「その輝きは、召喚獣の"属性"によるものなのだよ。ホワイト・ドラゴンもユニコーンも光属性に分類されるため、召喚石は白く光っているのだよ。」
「ウェンのケルベロスは?」
「ケルベロスは火属性と闇属性に分類される。そのため召喚石は赤黒く光っていると思うぞ。」
学園長がそう言ったのを聞き、ウェンが確認すると、確かに召喚石は赤黒く光っていた。
「今年の新入生は豊作で嬉しいぞ。これからも日々、邁進するように。」
そう言い残し学園長は武道場から去っていくのであった。




