episode21
翌日の最初の授業は、これからの相棒である"召喚獣召喚の儀"からであった。皆、自分の召喚獣が一体どんな物になるのか胸を踊らせるのであった。それはシャルロッテも例外ではなかった。シャルロッテは朝食の時からワクワクしていたので、ジークハルトとウェンは、"シャルロッテはきっととんでもない物を召喚する"そう予感するのであった。
特待クラスの生徒達は武道場へと集まっていた。召喚の儀はどんな召喚獣が姿を現すのか分からないので、広い場所であるのが条件であった。
「あぁ...私の相棒は一体どの様な召喚獣なのでしょうか...?」
シャルロッテがウットリと呟くと、ジークハルトとウェンは苦笑した。
「ロッテの事だから、凄い召喚獣が現れそうだけどね。」
「分かりませんよ?もしかしたら、小さくて可愛らしい召喚獣かも。」
そう話していると、教師達が召喚の儀に必要な魔法陣を描いたり、召喚石を運んできたりと、着々と準備を進めていった。生徒達はその様子を見ると興奮で武道場を熱気で包むのであった。教師達は準備を終えると、教師の一人が「静粛に!」と声を上げた。
「これより、"召喚獣召喚の儀"を始める!」
教師の宣誓を聞くと、生徒達は"ワッ"と声を上げた。
「それでは順に召喚を行ってもらう。名前を呼ばれた者から順に前へ!」
そうして、生徒達は次々と召喚獣を召喚していく。そして遂にシャルロッテの番となった。
「次!シャルロッテ・オベール!」
「はい。」
シャルロッテの名前が呼ばれると、賑わっていた武道場は"シーン"と静寂に包まれ、彼女へと注目が集められる。
シャルロッテは魔法陣の中心に置かれた召喚石の前に立ち、両手を翳し、目を瞑り集中して魔力を召喚石に注ぐ。すると、空が曇り、雨が降り始め、召喚石に一筋の稲妻が落とされた。途端に周囲が光に包まれ、一際大きいホワイト・ドラゴンが姿を現した。ホワイト・ドラゴンは一度大きく咆哮するとシャルロッテに目をやった。教師達は慌てて静止魔法を打ち込もうとしたが、シャルロッテに止められた。
「シャ、シャルロッテ・オベール...?」
教師達の困惑を他所に、シャルロッテはホワイト・ドラゴンへ近づくと、笑顔で撫でた。するとホワイト・ドラゴンは目を細め、シャルロッテの手を受け入れ大人しくしている。
「先生方?これでよろしくって?」
シャルロッテがそう言うと武道場は再び"ワッ"と熱気で包まれるのであった。




