episode2
シャルロッテはメイドに着替えを手伝ってもらい、ピンク色のワンピースへと装いを変えた。
着替えが終わった頃、扉をノックする音が響き渡った。
「ロッテ様、ウェンです。お迎えに参りました。」
「まぁ、ウェン。わざわざありがとうございますわ。
」
シャルロッテはウェンとメイドを引連れ裏庭のテラスへとやって来た。
どうやらお茶会の準備はメイドがしてくれていたようで、美味しそうなお茶菓子と紅茶がテーブルに並んでいた。
「実は貴方が来ることは前々から知っていましたの。だからお気に入りのお茶菓子を用意していただいたわ。」
シャルロッテは剣術の授業での凛々しさからは想像もつかない、年頃の少女の可愛らしい笑みを浮かべて言った。
ウェンは並べられた茶菓子を見ると目を輝かせた。
「よいのですか?こんなに美味しそうな物を...」
「貴方のために用意したのですからよいのですよ?さぁ、いただきましょう?」
そこからはお茶をしながらたわいもない話をする。
シャルロッテはウェンから彼女の知らない外の世界の話を聞き、目を爛々にし、嬉しそうに、楽しそうに頷いていた。
「外の世界はわからないことだらけで面白いですわね!この間街に行きましたがまだまだ未知の世界ですわ...!」
「旦那様からお聞きしましたが、悪漢を体術で倒したとか...?それもワンパンで...」
「えぇ。一捻りでしたわ。」
物騒な言葉が聞こえたがウェンは聞かなかった事にしようとした。がしかし。
「今度は体術で手合わせいたしましょう?私負けませんわよ?」
不敵でイタズラっ子な笑みでシャルロッテは言い放った。ウェンはそんな彼女の見た事のない笑みを目の当たりにし、顔に血が集まったかの様に熱くなった。
シャルロッテはその様子に気づかずに話を続けた。
「私魔術も得意ですのよ?今度魔法大会もいたしましょう!」
「オ、僕も魔法は得意です!」
「でしたら私やってみたいことがありますの。」
「やってみたいこと...ですか?」
「そう!合体魔法ですの!」
合体魔法とは二人以上で属性の違う魔法を使うことだ。強い魔力が無ければ出来ない技である。
「それでしたら、僕も興味があります!」
「では決まりですわね!」
二人はティータイムを満喫しながら、いつかの未来に夢を見る。こうして、楽しい時間はあっという間に過ぎて行ったのだった。




