episode16
剣術の授業で楽しい時間を過ごす事が出来たシャルロッテは、満足気に広場を後にして更衣室へと向かった。シャルロッテが更衣室へと入ると、クラスメイト達が「シャルロッテ様!」と言いながら集まってきた。
「シャルロッテ様!ぜひ、今度剣術を教えて下さい!」
「私も!お願いいたします!」
シャルロッテは「皆様...分かりましたわ。私でよろしければ。」と応えた。彼女はクラスメイト達と楽しく談笑をしながら着替えを済ませると更衣室を後にした。更衣室の外では、ジークハルトとウェンが話しをしながらシャルロッテを待っていた。二人は彼女の姿を見つけると、「ロッテ!」「ロッテ様!」と言いながら駆け寄って来た。
「お二人とも、お待たせいたしました。」
「全然待ってないから大丈夫だよ。」
「そうですよ、ロッテ様。それにしても何だか嬉しそうですね?」
「...分かりますか?」
「あぁ。それに楽しそうだ。何か良い事でもあったかい?」
シャルロッテはそう問われ、頬を染めながら更衣室でのクラスメイト達との話しをした。二人は微笑ましい眼差しで彼女の話しを聞く。
「余程お二人の手合わせが刺激になったんですね。」
「...そうでしょうか?」
「担当の教師も言っていたではないですか。舞踏会の様であったと。」
「ロッテの武術は本当に舞っている様に美しいからね。」
「そ、そんな事ありませんわ!...あまり褒めすぎないでくださいな。」
「照れてるロッテは可愛らしいね。」
「!ジークハルト様!」
「ハハッ。ごめんごめん。」
何だか二人の間に甘い空気が流れ始めたのを感じて、ウェンはいたたまれなくなる。...まるで姉とその彼氏に挟まれている様な気分であった。
「...お二人とも、早く昼食をとらないと午後の授業に間に合いませんよ。」
「そ、そうですわね。」
「すまない、ウェン。ロッテの反応が可愛らしくてつい。ね?」
ジークハルトの再びの"可愛い"発言に、シャルロッテは気恥ずかしくなり、彼をポカポカと叩くのであった。
「ロッテ、痛いよ。」
「嘘仰らないでください!」
「...ロッテ様。こう言っては何ですが、まるで子猫のじゃれつきの様にしか見えません。」
「!?ウェン!?」
「良い例えをするね、ウェン。」
「ッッ...!もう!」
シャルロッテは何も言い返せなくなり、顔を真っ赤にしながらプリプリと可愛らしく怒るのであった。




