episode14
翌朝、いつも通り三人で通学をし教室へと入ると、「シャルロッテさま!」「シャルロッテ嬢!」とクラスメイト達があいさつもそこそこに、シャルロッテ達の元へとやって来た。
「おはようございます。皆様、どうかなされましたか?」
シャルロッテがそう問うと、クラスメイトの一人が代表して話しかけてきた。
「聞きました、エリザベス皇女殿下とのバトルと彼女の親衛隊の有り得ない暴言の数々...我らが国の皇族の方が有り得ない...」
「そうですわ!シャルロッテ様は何も悪くありません!むしろ正しい事しか言ってないではありませんか!」
「...ありがとうございます。皆様。でも私が皇族の方に手を上げてしまったのも事実ですわ。しかるべき処分は受け入れます。」
「?!ロッテ?!元をたどれば私が...」
「ジークハルト様、良いのです。私にも非がありますわ。」
そう話していると、特待クラスの担任教師と学園長が教室へとやって来た。
「シャルロッテよ。騒ぎについては話しを聞いた。しかし何も気にしなくて良いのだぞ?エリザベス皇女殿下が何と言おうとも貴殿には指一本触れさせる事はせぬよ。」
「学園長先生...?」
「実を言うとな、皇帝陛下には大きな貸しを作っておってな。あやつは私に頭が上がらないのだよ。」
皇帝陛下を"あやつ"呼ばわりする学園長に対して「学園長って一体何者?」と周りから疑問の声が上がるのだった。
そうして、学園長が教室を去ってから教師が教壇へと立ち「皆、席に着くように!」と声を上げたのをかわきりに、シャルロッテ達は席へと着いていった。
「ロッテ、良かったね。学園長が味方になって下さって。」
「えぇ...何らかの処分があると覚悟をしていたので一気に肩の荷がおりましたわ。」
「そうですね...エリザベス様も一応皇族ですから、ビンタに続けて説教は...ね。」
三人は「ハハハ」とかわいた笑いを零した。
そうして、始まった授業へと集中する。今日の授業は魔法学、魔法歴学、そして実技の剣術を学ぶスケジュールとなっている。シャルロッテは座学は勿論なのだが、実技の剣術の授業をとても楽しみにしていた。
そんな様子をジークハルトとウェンは温かい眼差しで見つめていた。
そうして、時間が経過し座学の授業を終え、実技の剣術を学ぶために武道場へと向かった。そして男女それぞれ更衣室へと入り武道着へと着替え広場へと集まった。
「えー、これから剣術の授業を始める。ますは-」
教師が剣術のあれこれを教授している間、シャルロッテは頬を紅潮させ、目をキラキラと輝かせながら身体をウズウズとさせていた。そして教師は話しを終えると、「では、二人一組になって下さい。」と声をかけた。そうしてシャルロッテは相手を探す。しかし、女子生徒達は皆剣術が初めてで、とてもでは無いが"鮮血の舞姫"を相手にする事が出来ない。シャルロッテは若干落胆し、困ってしまっていた。
すると、ジークハルトが近づいて来てシャルロッテに声をかけてきた。
「どうかお相手願えませんでしょうか?シャルロッテ嬢?」
「...仕方ないのでお相手してさしあげますわ、ジークハルト王子殿下?」
二人は「フフッ」と笑い合いペアを組むことにした。
...そうして二人はクラス中の注目を集めるのであった。




