第6話 【異世界の街を散策。】
疑問が残りつつもその日は、宿を借りて、泊まらせてもらった。宿泊費は、彼女たち持ちだ。いつか、稼いで返さなきゃならない。通貨の銅貨一枚の値段を考えたい。
最低でもこの上に、銀貨と金貨は必ずあると思える。ということは、銅貨一万近くだと、金銭感覚がおかしくなる。ギルド登録に五万かかることだからな。さすがにありえない。銅貨一枚で千円だと考えたら、さすがにあんなに簡単に出せる程の値段じゃないよな。ってことは、百円かな?。でも、これが、妥当だよな。でも、登録に五百円っていうのも少し安すぎるような。とりあえず、銅貨を百円として考えるか。ということは、銀貨は、一枚で千円。金貨は、一万円という可能性が、限りなく高い。こう考えると、この宿は、銅貨八枚で一泊分だから、八百円。結構安いけど、床とかも、そんなにいいもんじゃない。ベットは、普通に寝れそうなレベル。ふかふかでは無いが、十分な感じ。これなら、あっちの世界のカプセルホテル位。の感覚だろ。それであればいい。金銭感覚がわかってきたから、これなら、この世界で生きられる。あとは、文字だよな。二人に教えてもらえないかな。
やばい。もう夜だ。早く寝よ。
翌日
よいしょ。朝早く目が覚めた。
「うわぁぁぁ〜。よく寝た。」
最近は、後輩のことがあって、寝ずらかったけど。久しぶりによく眠れた。てか、この服のまま寝てたのか。そのまま下に降りる。すでに、二人が朝食を食べていた。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「あんた、結構起きるの早いのね。」
「そうかな。適当に起きたけど。」
「周り見てみなさいよ。食堂に、数人しかまだいないんだから。」
「あ、ほんとだ。」
今の時間は、まだ時間は早いらしい。あれ、でも、この二人なんでこんなに早く起きるてるんだ?
「二人こそ早くない。」
「私たちは、いつもこの時間なの。」
「二人して、この時間に目が覚めるの。」
「ちゃんと双子だな。」
「当たり前でしょ。こんなにそっくりなんだから。」
「てか、あんたその服、他の服とかないの?」
「それがないんだよね。」
「はぁ〜。しょうがないな。今日は、街で買い物しましょ。」
「まじで!いいの。」
「冒険なんてそんなに焦るもんでもないんだからさ。」
「明日から行きましょうよ。」
「なら防具系も揃えたいな。」
「そんなには、お金使えないから。冒険者として、ちょんとやれるようになったらにしましょ。」
「どうせ、Gランクとかじゃ、大したものもないから。」
「きっと、薬草摘みとかなんで。」
「そっか、まだ、あまり戦闘はない感じか。でも、それだと二人は、他の依頼とかできるんじゃない?」
「私たち二人じゃ、そんなに強いもの相手にできないから。」
「のんびりと行きたいのです。」
「じゃあ手伝ってもらおうかな。」
ちょうど朝食を食べ終えた。食堂もだいぶ賑わってきた。そろそろ行くとするか。食器を返却口らしいところに置いて、食堂を出る。
街中を歩きながら、言葉を少しずつ教えてもらった。こういうのは、難しいが、英語の単語を覚える感覚でいい。それに、文字の配列は、とても、五十音に似ていた。すぐに覚えてれた。そんなこんなしているうちに、洋服屋に着いた。結構立派な店だな。
ベルの音が店内に鳴り響く。それにしても、服の量すごいな。
「多分この辺でいいわよね。」
「そうだね。お姉ちゃん。」
なんか二人が服を探してくれてる。
「あ、ごめんなさい。誠冶のものなのに。」
「ああ、別に大丈夫だよ。あんまり服とか興味ないから。好きに選んでいいよ。」
「ありがとう。」
「じゃあ、探してくるね。」
「冒険者として生きるのなら、動きやすい服の方がいいよね。」
「そうだよね。お姉ちゃん。」
なんて、双子が楽しそうに服を選んでいる間に、約十五分経過した。女子って服の選ぶの長いよな。
「お待たせぇー。」
「選ぶの手こずっちゃって。」
「もう、お会計とかも済ませてあるよ。」
「ごめんね、払わせちゃって、」
「いいのよ。一応命の恩人なんだから。」
「それに、そのうち返してくれるんでしょ。」
「そりゃあ、もちろん。借りっぱなしは、嫌だからさ。」
「すぐに溜まりそうだけどね。あんたなら。」
「銅貨何枚分くらいしたの?」
「えっとね、銀貨三枚と銅貨四枚。」
あ、やっぱり銀貨あるんだ。多分銀貨は、千円くらいだと思う。
「ってことは、約三千四百円くらい?」
「えん?」
「ごめん、こっちの話。」
「結構しちゃったね。」
「でも、だいぶ買ったからしょうがないよ。」
「え、そんなに沢山買ったの?」
「五セット分くらい買ったのかな。」
「こんだけあればだいぶ持つでしょ。」
お店を出る前に、買ってくれた、服に着替えた。どうも、あっちの世界の格好だと、目立ってしまうから。
「あら、随分と似合ってるわね。」
緑系のズボンに、白系のシャツ。結構動きやすい。
「ほんとだ。予想以上に似合ってわよ。」
「これなら、少し高かったけど、十分ね。」
「すぐ返すからね。」
お店を出て、少し歩いた。次は、本屋さん?ここで、少し、勉強になりそうなものを買いましょう。あ、なるほど。僕がこっちの言葉分からないから教えてくれようとしているわけか。すごく助かる。
「この辺のほんでいいわよね。」
「そうね、この辺ならいい勉強になると思う。」
「あと、魔法書も買わなきゃだよね。ねぇ、あんた、属性なにとなにだっけ。」
「えっとね。無属性と闇属性だよ。」
「二つの魔法書買えばいいわよね。」
「そうだね。」
これは、また、高くつきそうだ。
「おまたせ。」
「いくらしたの?」
「ちょっとしちゃったけど、気にしないで、これは、私達も使うようだから。」
「そうなのか。ならいいが。」
「他に寄りたい場所とかある?」
「いや、僕は特にないけど。」
「それじゃぁ、ギルドに寄ってから戻りましょ。」
「なんでギルドに?」
「明日からの依頼を何にするか考えなきゃだからね。」
「なるほどね。」
とか、話しているとすぐに着いた。
「あ、やっぱり薬草摘みしかない。」
「まぁ、どうせこれやろうと思ってたし。」
「受付に行きましょ。」
「もう、行くの?早くない?」
「一週間以内に戻って来ればいいのだからね。」
「なるほどね。」
依頼って、結構簡単に受けられるもの何だな。一週間以内か。まあ、明日行くから多分平気だよな。
宿に戻ったあと、まだ寝るには時間があった。宿屋の庭で3人で喋っていた。
「今時間あるなら、文字の読み方教えてもらってもいいかな?」
「それもそうね。多分すぐにすべて覚えるの難しいと思うから少しずつね。」
「あ、ありがとう。」
「まあ、こういうのはユイナのほうが教えるのうまいでしょ。」
「それはそうだけど。二人で教えようよ。それ、だいぶ時間の無駄じゃない?」
「でも、どうせ喋っているだけじゃん。」
「それはそうだけどさ。」
「なら、いいじゃない。」
いや、2対1で教わるのは、俺がしんどいのですけど!!
まあいいか。
「とりあえず、今簡単に作った、文字の早見表よ。」
なんかどっかで見たことのある量と配置だな。
「この、上の少し離れているのは何?」
「それは、数字です。」
「これ、どっちが1?」
「左からね。」
左から数える。横並びのときは左から読むのか。日本と同じなのは助かるな。しかも、単位は日本と同じで、読み方も同じ。なんか、日本に近いな。俺以外にも転移者、もしくは転生者がいたのか?
数字が10個ってことは、一番右は0だな。なら、これを暗記するだけでこの世界の筆記の計算問題なら解ける。