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0話ー始まり

「この神界を治めたくば、全ての神に己の力を示せ。そして、勝つべし」


これが世界を作った創造神が、最後に放った言葉であった。


元々神とは、その分野において最高峰の知識技能を、もっているが故に神だ。

派閥を組んで挑もうとした神もいた、不正を働こうとした神もいた。

しかし彼らは、全員同じ考えに至った。


「不可能」であると。


しかし神界を、唯一統一した神がいた。

その名を、「ノア」という。





「今日のHRは、ここまでにするぞ〜。また、明日な〜」


いつもより少し早くHRおわる。


「この後どこいく?」

「今日俺が日直か〜。部活ちょい遅れるかもしれんわ〜」

「また明日ね〜」


そして先生がいなくなり、騒がしくなった。

彼らは、高校生らしく放課後の時間を、「遊び」や「部活」に使い青春の1ページを刻むのだろう。


どこにでもありふれたワンシーン。

そこになんの前触れもなくそれは、おこった。

教室の床の中央部を起点として大量の文字・魔方陣が教室中に描かれていく。


突然の出来事に教室中の生徒が、ざわつき始めた。

一般の高校生として、当然の反応。

見たことのない文字・不気味な魔法陣それらが、突然現れたのだから。

大の大人でも、同じような反応をするだろう。


しかし世の中には、当然として『仲間外れ』・『例外』が存在する。


例えば、彼。

第一印象といえば、平凡な一般高校生を少し暗くして目立たなくした程度の少年だった。

髪が少し伸びているためか、よりそんな風に感じる。


例えるならば、アニメの中の教室にいる一番目立たないキャラ。

いわゆるモブキャラだろう。

だが平凡すぎるがゆえに、違和感を感じる少年であった。


ここでその少年が、さらなる違和感を生み出した。


「これは転移魔方陣?なんで魔法が、地球に干渉しているんだ」


彼が眉をひそめて怪訝そうに、つぶやくようにこう言った。


一瞬の出来事だったためかその声は、混乱による周りの騒音にかき消されてしまった。


しかし今彼の言ったことは、もっともだった。


地球には、魔法といった概念はあるものの存在はしない。

しかし魔法が存在しないからといって魔法を形成する魔力自体は、存在しないわけではない。


地球の生物が、成長する過程で魔力との関係性が失われていった。

そのため魔力は、一人一人持っているものの、誰も認知できなくなってしまった。


だからと言って魔法が、アニメや漫画などの架空の世界、そんなおとぎ話の産物などではない。


彼らは知らないだけで、確かに魔法は存在する。

だが先ほど説明したように地球には、存在しないだけだ。

先ほど彼は言った、『異世界の魔法』と。

次元を超えて自分たちと同じような人間が、自分たちと違った文化を築き生活している世界。


そう、異世界だ。


その異世界で魔法は、地球で言うところの電気であり、生活にかかせない存在となっている。

俗に言う『剣と魔法の異世界ファンタジー』。

そんな世界が、広がっている。


ここで魔法陣が完成したためか、魔法陣から発せられた淡い光が、教室中を包み込み始めた。


そして、学校などの日常の風景から一転し、非日常へと変わった。

初投稿です。

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