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ショコラ国オピタル村

今日アンディーヴ一行が向かうのはオピタル村という村である。オピタル村は象の魔獣を狩り、象牙を販売する豊かな村である。では何故税金を納められないか。それはそれ以上に出費が多いからである。オピタル村は象の魔獣を狩る際に、怪我人が続出するのだ。そしてその傷から感染症を引き起こす者も多い。そのため遠くの村から医者に来てもらうので、出費が多い。それでもなんとか生活費は捻出できるが、税金は納められないらしい。ということで、アンディーヴ一行は象の魔獣を狩るための安全な罠の作り方を調べてオピタル村に来た。


「皆様、ようこそオピタル村へ!ですが、一体どうやって村の問題を解消してくださるのでしょうか?怪我や病気になってしまってはどうしようもないかと思いますが…」


「ええ。…というわけで、とりあえず怪我人と病人の治療から始めましょうか」


「治療の心得があるのですか?」


「ええ。回復魔法を使います」


「魔法?」


アンディーヴ一行は、村長に怪我人や病人を収容している掘っ立て小屋に案内してもらう。アンディーヴとプリュネはそのまま回復魔法で村人達の怪我や病気を次々と治していく。手遅れ状態の者もウィスタリアの指パッチンで奇跡が起き、アンディーヴとプリュネの回復魔法で元気になった。村長や遠巻きに眺めていた健康な村人達もこれには驚き言葉を失った。


「おお!治った!すげぇ!」


「あの怪我すら治したのか!手遅れだと医者に言われたのに!」


「魔法って本当に神業だよなぁ…」


「ありがとうございます、ありがとうございます…!」


「お陰で命が助かりました!本当にありがとうございます!」


「いえいえ、お気になさらないでください」


「皆様が元気になってよかったです!」


アンディーヴもプリュネも感謝を素直に受け止めつつ、持参した水晶に有りっ丈の回復魔法を流し込む。そしてその水晶を村長に渡した。


「怪我をしたり、病気にかかったりしないのが一番ですが、もしそうなった時にはこの水晶に触れてみてください。回復魔法が発動します。健康な人が触れても魔力は消費しませんのでご安心ください。これは村長に預けますね」


「おお!ありがとうございます!」


「それと、怪我人が出ないように、これからは魔獣を捕まえる際には安全な罠を作って設置して、安全に狩りをしましょう」


「罠ですか?」


「ええ、罠です」


ということで村で唯一文字を読める村長に象の魔獣を捕まえる安全な罠の作り方、罠の仕掛け方を示したプリントを渡すアンディーヴ。そして罠を村人達と共に作り、仕掛けた。次の日、象の魔獣達は罠に五匹も掛かっていた。


「おお!掛かってるぞ!」


「やったー!これからは怪我なしでも狩りが出来るぞー!」


「えい、えい、おー!」


象の魔獣の加工はオピタル村の得意分野なので教える必要もない。あとは乱獲して象の魔獣の数が減り過ぎないようにだけ気をつけるようにアドバイスをして、アンディーヴ一行は首都カピタールに戻った。


「さて、王城に帰らなければならない時間まで少しありますし、何をして時間を潰しましょうか」


「ショコラ国はサッカーの強豪国ですし、サッカーの試合を観戦して行きませんか?丁度時期みたいですし」


「いいね!サッカー観に行こうよ!」


「楽しみですね!」


そうしてサッカーの試合を観戦することになったアンディーヴ一行。


「頑張ってくださーい!」


応援席で一生懸命にカピタールのサッカー選手達を応援するプリュネ。そんなプリュネの様子を見て癒されつつも、プリュネの応援するサッカー選手達に嫉妬するアンディーヴ。そんな二人の様子を満足そうに見つめてうんうんと頷くウィスタリア。胸の痛みに気付かない振りをして三人の警護に当たるジェラール。みんな思い思いに首都カピタールでの貴重な自由時間を楽しんでいる。


「…はあ、面白かったです!」


「プリュネちゃん、応援に熱が入ってたねー」


「お世話になっている首都カピタールの選手の皆様ですから!当然です!」


「そっかそっか」


「リュリュ」


「はい、アンディー様」


そっとプリュネの額にキスを落とすアンディーヴ。


「アンディー様?」


「ふふ。リュリュは僕の恋人ですからね?」


「はい、もちろんです!アンディー様の婚約者ですから!」


「ふふ。ええ、そうですよ」


「お熱いねぇ…火傷しそうだよ」


「ウィスタリア殿下、奇遇ですね。俺もです」


「この二人のラブラブっぷりはすごいよね」


「胸焼けしそうですよね」


「?ウィスタリア殿下、ジェラールさん、どうかしましたか?」


「なんでもなーい」


「それよりもそろそろ王城に帰りましょうか。お時間です」


「ああ、もうこんな時間か…行きますよ、リュリュ」


「はい、アンディー様」


二人は自然な動作で手を繋いで歩いていく。そんな二人のラブラブっぷりを見せつけられたウィスタリアとジェラールは、甘すぎて砂糖を吐きそうだなと思いながら二人の後ろをついて行く。


王城に帰れば出された食事を食べてお風呂に入るとすぐにベットへダイブした。今日も一日お疲れなアンディーヴ一行である。

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