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Q.血を奪う者-ヴァンパイア- 其の一
朝、予定していた時刻より優人は早く起きた。
「…………」
優人は試しに脈をはかってみたり、体調を確認してみた。
「変わったか?これ……」
優人にはあまり実感がなかった。
と、そこでノックが聞こえた。
「はい」
「優人さま、おはようございます」
ミコだった。
「……」
「どうされました?」
「いや、改めて実感したというか」
「??」
ミコの格好は芽唯と同じクラッシックスタイルのメイド服。
優人を迎えにきた際の私服とは印象が違った。
「まぁ、それはいい。で、何か?」
「はい。間もなくお食事の準備が整いますので」
「分かった。朝の流れはどうなってるんだ?」
「平日の場合、お食事の後は通学となっています。基本的には八時に出る事になってますが、お嬢様の予定によって前後する場合があります。」
「八時……まぁ、此処からだとそんなものか、学校まで」
「そうですね。ですが、送り迎えは万全ですので時間さえ守って頂ければ」
「送り迎え……僕も?」
「勿論です」
「……」
当然、車だろう。それも高級車。
優人は自分がそれに送り迎えされる姿を想像して、恥ずかしさを覚えた。




