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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

空が見えた

作者: しゃもじ


糸切れる音がした。



その途端。



なんか   どうでもよくなった。



それまでに湧いていた怒りも、

悔しさも、

憎しみも


全部どうでもよくなった。


今までその感情を受けてきたのが、


心という器なら、

僕はそれが壊れてしまったのだろうか


僕はそっと微笑んだ。

殴られ蹴られ、あざだらけになった顔で、 微笑んだ。


なんだよ、気持ち悪い。


と吐き捨てられ、僕はまた殴られた。

仰向けに倒れて


空が見えた。 









ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああおあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ






そこからのことは、よく覚えていない。


とりあえず


そいつに馬乗りになって

石を打ち付けてることだけが分かった。


ごめんなさい 許して 悪かった


かすれた声が聞こえたと思ったけど、

かき消すようにもう五回ほど石をぶつけた。


手も体も血まみれになって、


そのうち声も聞こえなくなった。


先生に一度捕まえられたけど、

腕を食いちぎって

続きをした。


いつのまにか

ゴツン という鈍い音から、


グチャ という水音に変わっていたけど


僕はずっと続けた。


どうでもいい。

どうでもいい。


壊れてしまった心からは


その言葉しか残されていなかった。


打ち付けていた部分が原形をとどめなくなったころ、

僕は打ち付けるのをやめた。


立ち上がってもう一回笑った。





あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは




僕は笑ったまま


ポケットからカッターを取り出して

手首を切った。


仰向けに倒れて



空が見えた。 



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