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異世界チートは「体が頑丈」。地味とか言うなよ、超便利。  作者: いずみ
一章 ここはどこだよ。
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第九話 ティオナ・ギルドバード

 ティオナ・ギルドバードには、年の離れた兄と、二つ年下の妹がいた。


 ギルドバード家は、魔道具を扱う者において知らぬ者はいない、いわゆる由緒正しい家柄だ。先祖代々、厳しい試験に合格した者のみが入ることが許されるグラダス魔術学校で学び、魔獣討伐、魔道具開発、魔術による都市の防衛など、多くの功績を残してきた。

 魔術の歴史を辿ると、『ギルドバード』の名を見つけることは容易い。千年以上前、グラダス魔術学校を創設した賢者たちに対して、ギルドバード家は多大に貢献したという記録もある。



 ギルドバードの人々は、多くの人たちに慕われていた。それは、数々の輝かしい功績によるものもあるが、彼らの人柄が故である。名家でありながら、決して気取らず、誰にでも平等に接する。穏やかで、争いを好まない気性でありながら、魔物の脅威には誰よりも先陣を切り、勇敢に立ち向かっていく。

「名家」と呼ばれる一族には、自分たちの権力に驕り、傲慢な態度をとる者が少なくはなく、その中でもギルドバード家は異彩を放っていた。魔道具研究者であるティオナの父も、治療術士である母も、町を歩けばすれ違う人々に明るく声をかけられ、それに気さくに応じていた。


 ギルドバード家の第二子として生まれたティオナは、幼心にそんな両親を誇らしく思い、自分もそうなりないと、純粋な憧れを抱いていた。そして、何よりも誇りに思っていたのが、兄の存在だった。




 十年の年が離れた兄の名は、アルベルト・ギルドバード。彼はギルドバード家の中でも、数百年来の天才と言われていた。

 ギルドバード家が代々受け継いできた神級魔道具「光剣」。『神級』の称号を持つ魔道具はその名の通り、神の域に達する能力を持つと言われている。現代の魔道具開発の技術を用いても再現不可能とされ、世界に数十種類しか確認されていない。また、魔力適正が極めて厳しく、使用できる者は、ほとんどいない。


 ここ数十年、光剣の適正を持つ者は数人はいたが、その能力を十全に扱えるものはいなかった。しかし、アルベルト・ギルドバードは十三になる年で光剣を継承し、一年後には、魔獣討伐のメンバーに最年少で選抜されるほど光剣を使いこなしていた。魔獣が生息する危険区域に派遣されるのは通常ならば十七才からで、アルベルトは異例中の異例だった。アルベルトの活躍は魔術討伐だけでなく、魔術犯罪組織の殲滅にも及んだ。


 光剣に秘められた七つの術式を駆使し、光の矢ように戦場を駆け抜ける。その姿に味方からは畏敬の念を、悪人からは人知を越えた化け物として恐れられていた。


 ティオナが物心ついた時には、アルベルトは家にいないことの方が多く、耳にするのはいつも兄への賛辞だった。「アルベルトに命を助けられた」とわざわざ礼を言いに家へと訪ねる者もいた。「全員無事に帰ってこれたから、祝いをしよう!」と酒瓶を片手に宴に誘ってくる者もいた。


 誰よりも強く、そして誰にでも慕われている兄のことを、ティオナは何よりの自慢だった。こんなにすごい兄を持つのは、自分と、もう一人の妹だけだ。ティオナが同い年の友達にする話は、いつもアルベルトのことだった。


 時折家に帰ってくるアルベルトは、いろんな話をしてくれた。どんな恐ろしい魔獣と戦ったのか、どんな厳しい困難に合ったのか。まるで本の中の冒険物語のようで、ティオナは兄の話を聞くのがいつも楽しみだった。アルベルトは優しく微笑みながら頭を撫でてくれて、ティオナはそんな兄が大好きだった。いつだって、アルベルトはティオナの英雄だった。


 ただ一つ、一つだけ気になることがあった。それは死んだように眠る兄の姿だ。疲れ果て、「兄さん、起きて」と何度声をかけても目を覚まさない。息をしているかどうかもわからなかった。眠っていることはわかっていたが、ティオナは言い様のない不安にかられた。このまま兄さんが起きなかったらどうしよう。もう二度と目を覚まさなかったらどうしよう。

 そう思うと、不安のあまりこっそり兄の眠るベッドに潜り混むことがあった。











「……お?どうしたティオナ、今日も一緒に寝るのか?もう七歳だろ」


 ある夜。数日ぶりに家へと帰って来たアルベルトの部屋をこっそりと覗くと、本を読んでいた兄と目があった。もう寝ていると思っていたので、ティオナは驚いて上手く話せなかった。からかうような兄の口調に、ティオナは頬を膨らませて言う。


「……だって、兄さんめったに家に帰ってこないし……、ライザはまだ五歳だからもう寝ちゃうし……」

「はっはっは、悪い悪い。いじわる言ったな、入れよ」


 トコトコと、椅子に座るアルベルトの元へと走る。アルベルトはティオナの脇を抱えて、自分の膝に座らせた。優しい温もりに包まれ、ティオナは安心する。

 ティオナは頭を反らし、アルベルトの顔を見上げるように覗き込んだ。


「……兄さん、今日は元気なの?……いつも、疲れて寝てるから、その……、えっとね、兄さんは、大丈夫かなって」


 アルベルトは、ティオナの言葉に一瞬だけ顔を強張らせた。ティオナには、今にも兄が泣き出してしまいそうに見えたが、すぐにアルベルトは感情を消すかのように微笑んだ。


「兄ちゃんはいつも大丈夫だぜー。ティオナは優しいな、ありがとう。 ……けど、まぁ、ティオナだけに言うけどな、実は兄ちゃん戦うの怖いんだよ」


「え?」


 ティオナは体を捻ってアルベルトに向き合う。

 怖い、なんて弱い言葉が、誰よりも強い兄の口から出た。生きる英雄として皆から慕われている兄がそんなこと思っているなんて、ティオナは今まで想像したこともなかった。

 ティオナの銀色の髪を撫でながら、兄はゆっくりと言葉を選ぶように言う。


「ああ、すげぇ怖い。いつも死ぬんじゃねぇかなってビクビクしながら戦ってんだ。魔獣か、悪いことをする人たちと戦う時、いつも兄ちゃん震えてる。死ぬかもしれない、って思いながらな。そんなこと考えながらいつも戦ってっから、疲れて寝ちゃうんだよ」


 だからいっぱい遊べなくてごめんな、とアルベルトは言った。微笑んでいたが、ティオナにはアルベルトの悲しみが伝わってくるようだった。

 本で読む物語の中の英雄は、恐ろしい怪物にも怯むことなく勇敢に戦っていた。アルベルトも、そんな英雄と同じだとティオナは思っていた。


 けど、違った。


 どんなに強くても、兄は人間だった。どこにでもいる、死を恐れる人間だったのだ。

 そのことに、ようやく気づいた自分が情けなく思えた。バカみたいに憧れていた自分が、愚かに感じた。

 ティオナはアルベルトの服を、小さな手で強く握る。


「……そ、そんなに怖いんだったら、やめちゃえばいいじゃない」


「ああ。……けど、俺な、戦うのは怖いけど、他の人が傷つくことの方がずーっと怖いんだ。ティオナやライザ、父さん、母さんがもし魔獣に襲われたらどうしようって。そんなこと想像すると、自分の心臓を刺されたみたいに感じるんだ。だから、頑張って戦おうって思える」


 ティオナは、兄が幼い自分でもわかるよう、なるべく簡単な言葉を使って伝えているのがわかった。

 口では怖い、と言っているが、そんな感情を微塵も感じさせない優しい声色だった。優しすぎて、ティオナはそれが余計に悲しかった。

 何で兄さんが、怖い思いをして戦わないといけないのだろう。


「ほ、他の人が兄さんの代わりに戦ってくれるよっ……!」


「だといいんだけどなぁ。でも、俺じゃなきゃ勝てない時もあるからなぁ」


「じ、じゃあ! ……私が、大きくなったら、兄さんの代わりに、戦うよ……!」


「はっはっは、ありがとうなティオナ。でも、そんなこと言われると、俺はもっと頑張れちゃうぜ。ティオナがあんな危ないところ行くのは、ものすごく心配だからな」


「笑わないで!私は本気なんだから……!」


 ティオナは膝から飛び降り、アルベルトに言う。


「兄さんが、戦わなくていいように、私が強くなる……!そしたら、兄さんの仕事なんて、なくなるんだから……!」

 

 自分の瞳に涙が湧いてくるのを感じて、ティオナは顔を背けた。何で泣きそうになったか、自分でもよくわからなかった。


「もう一人で寝れるから……!っ、おやすみなさい!」


「ティオナ」


 部屋を出ていこうとしたティオナをアルベルトが呼び止める。


「……ありがとうな」


 優しく、何かを諦めたような声だった。その言葉に、ティオナの涙が溢れた。

 その夜は一睡もできなかったことを、ティオナは十年経った今でも覚えている。


 アルベルトが死んだのは、それから三日後のことだった。











 毒殺だった。

 アルベルトが死んだのは、魔獣が生息する危険区域でも、犯罪組織の根城でもなく、町の小さな酒場だった。

 ほんの僅かな仕事の合間、仲間と共に談笑しながら酒を飲んでいると突然苦しみだし、あっという間に死んだらしい。

 治癒薬も、回復魔術もかける間もなかったほどにすぐに死んで、周囲の人間は呆然とするばかりで何もできなかったという。

 アルベルトの酒に毒を入れた犯人はすぐに捕まった。

 魔術騎士団の壮年の男だった。「あいつがいなければ!!俺はもっと評価された!!」と、訳のわからないことを取り押さえられた時に叫び、後に自分も毒を飲んで自殺した。


 単なる嫉妬だった。


 若く、才能に溢れ実力を兼ね備えたアルベルトが羨ましかったようだ。

 そんな下らない感情で、英雄と呼ばれたアルベルトはこの世を去った。




 死んだという報せがティオナの元へ届いた時、ティオナは信じなかった。きっと、誰かと間違えているのだろう、と何回も自分に言い聞かせた。不安があったものの半分は本気だった。兄さんが死ぬわけがない。両親が泣いている姿を見ても信じなかった。だから、ティオナは自分で確かめようとした。


「見ない方が良い」「離れなさい」と止める両親を無視し、横たわる遺体に掛けられた布を強引に剥ぎ取った。

 間違いなく、アルベルトだった。

 アルベルトの死に顔は、見るに耐えなかった。優しかった面影はなく、見開かれた眼球は白濁し、叫ぶように口は開かれ、頬には傷跡のような苦悶の皺が刻まれていた。

 本当に、見るに耐えなかった。


 兄さん。


 呼びかけようとするが、声がでない。


 兄さん。


「あ、あっ……」


 口から漏れるのは微かな空気だけで、ティオナは膝から崩れ落ちた。


 兄さん。


 どれほど、苦しかったのだろう。

 どれほど、痛かったのだろう。

 アルベルトはまだ十八歳だった。戦うのが怖いと、そう思いながら他人のために戦場へ向かい続けた末路が、これなのか。

 こんな、酷い結末なのか。


 ――ありがとうな。


 あの夜のアルベルトの穏やかな声を思い出す。暖かい声だった。その記憶を奪うかのように、直前に見たアルベルトの惨たらしい死に顔が浮かんで、ティオナは耐えきれずにその場で嘔吐した。


「あ、……う、あっ…………!」


 それからアルベルトの葬式があったらしいが、ティオナはよく覚えていない。

 ただ、泣き叫んでいた記憶しかなかった。






 ティオナは十七歳になった。

 十年離れた兄との年齢の差は、たった一年になっていた。

 アルベルトの光剣を受け継ぎ、グラダス魔術学校に入学したティオナは、学年トップの成績を取り続けた。魔術基礎学、魔道具実技、魔石工学。どの科目も必死に勉強して知識は増えたが、ティオナの実力はアルベルトには遠く及ばなかった。

 ティオナは確かに優秀だった。しかし、アルベルトの実力があまりにも違いすぎたのだ。

 アルベルトが使っていた光剣の術式も、ティオナは一つしか使えなかった。

 魔獣討伐も、他の生徒と同じように十七歳になってから参加して、例外的に参加した兄と同じようにはいかなかった。

 兄のように、兄以上に強くなりたかった。


 心の中で恐怖と戦いながら他人を思ったアルベルトの意思を、せめて受け継ぎたかった。

 兄さんがいなくても大丈夫だから、ゆっくり休んでと言えるようになりたかった。

 あの夜、兄さんが戦わなくてもいいよう強くなると言った誓いを、叶えたかった。

 あんな最後を迎えた兄にできることは、これしかないと思ったから。

 だから、ティオナは強くなりたかった。死にもの狂いで努力した。

 しかし、努力すればするほど兄との実力の差が明確になっていって、自分の未熟さを恨んだ。そしてまた、血へどを吐くような努力をし続けた。


 そんなティオナの姿を見た周囲の反応は、それぞれだった。



「さすがギルドバード家の子だ。実に聡明で、計り知れない力を持っている」


 ――黙れ。兄さんは、こんなものじゃなかった。そんな取り繕ったような賛辞なんて、聞きたくない。


「兄貴に比べれば、まだまだだな」


 ――そんなことは、誰よりも自分がわかっている。だから、こんなにも努力してるんじゃないか。


 努力の称賛も、兄と比較される嘲笑も、全てが煩わしかった。

 気づけば周囲には誰もいなくなっていて、ティオナが心を許すのは、妹のライザと両親だけになっていた。


 しかし、たった一人の妹であるライザも、忽然と姿を消した。

 ある日、数人の生徒がグラダスで管理されている魔道具と共に行方不明となり、その中にライザが含まれていた。

 誘拐、裏切り、殺害されたなど、様々な憶測が学内に流れた。

 ティオナは、ライザが何かの犯罪に巻き込まれたのだと思った。ライザは気弱な性格で、練習で魔術を人に向けて放つのすら嫌っていた。母に似て治療魔術が得意で、他人が傷つくのを嫌う優しい心を持っていた。

 どうか無事でいてくれと、ライザを探すため危険区域の捜索に志願した。

 もし、ライザに何かあれば兄さんに顔向けできない。

 今まで自分は、何のために強くなろうとしてきたんだ。

 ライザを助けるためには何だってしてやる。命を差し出してもいい。そう思いながら探し続けた。


 探索の五日目、同じ年齢くらいの姉弟と出会った。普段であれば不審な人物と協力などしないが、弟からの共闘の提案を受け入れた。

 彼らが悪人でないことを直感的に感じたこともあるが、何よりライザを助けるための戦力が欲しかった。


 既にライザは殺されているのではないか、と最悪の結末が何度も頭をよぎり、その度に兄の形見である光剣を握りしめた。














「無力ですよねぇ、ティオナさんは」


 地面に叩きつけられ、ティオナは強制的に意識を呼び戻された。衝撃と共に目を開けると視界には、椅子に腰かけるエマヌエルがいた。石造りの壁で囲われた広い部屋には、自分とエマヌエルしかおらず、痛む体を動かしてライザの姿を探した。


「光剣を奪われてしまえば、何もできませんねぇ。学年一の実力者といえど、無力なことです」


「……ライザ、どこだ、ライザ……」


「おっと、僕と話をしましょう」


 両腕を何かに潰された。「あっ……!」と痛みで声が漏れ、エマヌエルに腕を折られたのがわかった。焼けるような強烈な痛みに悲鳴を出しそうになったが、唇を噛んで必死に耐えた。


「今まで僕が何度ティオナさんに話しかけようとしたか、ご存じですか? グラダスで出会ったあの日から、六十八回です。その一回も僕は話しかけられなかった……。何度か任務をご一緒した時、十三回だけ言葉を交わす程度でしたね……。ええ、誰も寄せ付けないティオナさんは孤高で、そして美しかったんです。こんな風に二人っきりで話せて、僕はとても嬉しいです」


「……ライザを、ライザはどこだ」


「……すぐに会わせましょう。……でもその前に」


 エマヌエルが腕を人間の姿に戻し、ゆっくりと近づいてきた。顔を捕まれ、エマヌエルの下卑た表情が自分の顔の寸前までに接近する。

 生暖かく鼻を背けたくなるような吐息が、頬にかかる。


「僕に、全てを委ねてください。ああ、この日をどれほど夢に見たことか!!あのティオナさんを自分の物にする!!僕としたことが冷静さを失ってしまいます!!」


 乱暴に襟元を捕まれ、制服を引き裂かれた。下着と肌が露出し、咄嗟に腕で隠そうとしたが、折れられた骨からの激痛はそれを妨げる。

 屈辱で、瞳に涙が滲むのがわかった。


「――ああああ、その表情!凛と澄ましたあなたの苦悶に歪む顔が見たかった!」


 口角が目尻に届きそうなほど歪んだ顔だった。エマヌエルは飛び付くように、ティオナに馬乗りになる。

 ああ、壊されるんだ。私は。

 これからこの男に身体も魂も汚され、蹂躙されるんだ。


 今まで、何をやってきたんだ。

 妹どころか自分の身すら守れない。

 情けない、悔しい、この男を殺したい。

 兄の形見の光剣を獲られ、両腕を砕かれ、なすすべもなく泣き顔を浮かべている。


「…………うぅ、」


「ああ!なんてか細くて透明な声なんでしょう!もっと聞かせて下さい!!」


 必死に身を動かすが、満身創痍の身体はエマヌエルの手からは逃れられない。エマヌエルがティオナの乳房を乱雑に握る。


 諦めるな。

 絶対に諦めるな。

 ライザは、まだ生きている。生きて、いるはず。

 せめてライザだけでも、私が助けないと。

 言い聞かせるように自分を奮い立たせようとするが、迫るエマヌエルの顔に、これから迎えるおぞましい未来を突きつけられる。

 耐えきれなくて、ティオナは目を閉じて願った。

 誰でもいい。

 誰か助けて。


「……い、いや」


 嫌だ。


 誰か。


 誰か。


 兄さん。


「――助けてっ……!」

「あはははは、助けなんて来ませんよティオナさん!!さあ、僕と共に運命を受け入れまごぶぁ!!?」



 身体を覆ってた重みが、一陣の風と共に消えた。


 ――何が起きたの?


 ゆっくりと、確かめるようにティオナは目を開ける。


 息を切らし、背を向けて佇む人物が二人。

 木の剣をエマヌエルに向けてそれぞれ構えるその姿は、まるで自分を守ってくれているようだった。


「美少女に下劣なことしてんじゃねぇぞ。このゴミクズ野郎」


 力強い声だった。

 助けにきてくれた、と思った瞬間、ティオナは安堵で涙が溢れた。

 頼もしい二つの背中が、幼き日に見たアルベルトの姿と重なった。


こんにちは、作者っす。

日本に帰ってきてすぐに、コンビニのおでんを深夜に買って公園で食べました。あまりにも美味しくて夢中で食べていると、おまわりさんに職務質問されました。何て失礼なんだ!!と感じましたが、真夜中に公園でおでんを死ぬほどの勢いで食ってる奴がいれば間違いなく不審者だし、日本の警察は優秀だなって思いました。よっ、税金労働者。これからもがんばって。


それにしても「何してるんですか?」と聞かれ「おでんです!!!」って「食べています」という一言がでなかったの、我ながら社会性のなさを感じました。絶賛 自己嫌悪中です。



ギャグが書きたいけど、シリアスですね。どうにかならんかなぁ。それではまたお楽しみに~


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