復讐の決心と幸せ
舞嫁
「次の日に調べたの。
学校だって知ってたから。
そしたら、ある事実が分かった。
彼は…他の女とも交際してた。
その女の友達に話を聞いてみたら
私と日本来てすぐに交際をしてた。」
舞嫁は涙は流さないが
目を潤ませながら言った。
舞嫁
「それで、私も覚悟を決めた。
彼が私に残した傷を違う形で返してやる。
負ける事が出来ない憎しみだから。」
玲花
「舞…絶対に駄目よ。
1人でやるにしても賛成できない。」
舞嫁
「どうして!私で遊んだのよ。
死ぬまで苦しめてやるの。」
玲花
「この世に人命と引き換えられる程の
何かが存在する?
それは、無いの…命と引き換えられる
何かなんて存在しないの。
それに…人の寿命は分からない。」
舞嫁
「でも、負けられない。
この絶対に許せないし、
気持ちは復讐しか許す方法がない。」
玲花
「私は復讐を遂げたわ。
でも、今の心に残ってるのは幸福じゃない。
何とも言えない空虚感だけ。
望夢の事も知ってるでしょ…。」
舞嫁
「でも、やって見なきゃ分からない。
天は公平な裁きを下すはずだもの。
だから、私には何も降りかからない。」
玲花
「神や天の領域は
人間が入っては駄目な清らかな場所。
天を信じるなら天に任せるのが聡明な選択よ。」
舞嫁
「だけど、待てないわ。
それまで普通に暮らしてるなんて…。
我慢できない。」
玲花
「赤ちゃんを授かった訳じゃない、
そうでしょ。
だったら、気持ちを鎮めて
舞の運命は他の人だって考えればいい。」
舞嫁
「…………。」
下を向いて何も話さなくなった。
玲花
「人やその家庭を壊せば
全てが自分に返ってくるわ。
復讐をしたからって幸福を得られる?
そんな訳でもないと思わない?
今の私を見れば一目瞭然でしょ。
舞には…1番理解してほしい。」
玲花はそれだけを話してたら
部屋を出て行った。
ー翌日ー
舞嫁は一睡も出来ず夜中に考えていて
そして、智希に電話をした。
そこで
智希の話を聞いて
玲花の言ってた意味を理解した。
話を聞き終わると
舞嫁は玲花の部屋に向かった。
そして、ノックをして
部屋に入ってこれだけを言うと
部屋を出て行った。
舞嫁
「昨日の意味が分かったの。
だから、復讐はしないって決めたの。
その分幸せになるわ。
日本の高校を卒業する事にしたの。」
玲花は智希から電話で
留学の裏の少し触りを話した事を
知らされて安堵の息をついた。
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あれから
舞嫁は両親にも
彼とは結婚はしない
日本の高校を卒業する事を伝えた。
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-2年後-
心機一転してから
日本の高校を無事に卒業して
4月からBM専門学生になる予定でいる。
玲花が叶えようとしてた夢に
憧れてた舞嫁は同じ道を選んだ。
そこには…
舞嫁が一緒に居て幸福と感じる様な
男性が待っていた。
この番外編は本編に入れるはずだった内容です。
簡単ですが、完全完結にします。