好きな気持ち
澪夢と彩人が来た
翌日の出来事だった。
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舞嫁
「やっぱり…
日本の高校に戻らないと駄目だよね。
両親も納得しないよね…。」
玲花
「それはそうかもね、
社会勉強させる為の留学だし。
でも…どうして?
高校が嫌な理由でもあるの?」
舞嫁
「社会勉強か…。
日本は嫌じゃないよ、
私なりのある理由があるの。」
玲花
「それって?
肝心な部分を隠されたら
何にも言えないわ。」
舞嫁
「…留学先で好きな人が出来た、
今は日本に来てる。
良い所まで行けたらって
2人で話してるの。」
玲花はそこ言葉を聞いて
少し唖然としてしまったが
何とか言葉を発した。
玲花
「…私と舞は違うわ。」
舞嫁
「だけど玲も早くに結婚したじゃない?
同じでしょ?」
玲花
「私は望んでしたものじゃないわ。
舞がよく分かってるでしょ?」
玲花
「何回も言うけど私たちは違うの。
舞は16、私は18、年齢からしても違う。
まだ、高校だって卒業してない。
そこだって私と同じとは言えない?
そうじゃない?」
舞嫁
「私を…留学中に支えてくれた人なの。
その人と一緒に居たいことがダメなの?」
玲花
「支えてくれて信頼してるかもしれないけど
好きな気持ちだけじゃいられないでしょ?
分かる?簡単な事じゃ無いって。」
舞嫁
「簡単だって思って無い。」
舞嫁はここまで言って言葉を止めた。
口にするのを
躊躇してるようにも玲花は感じた。
玲花
「舞を見てると甘くしか見てない。
両親だって認めない、
話しあう前から反対されるわ。
誰から見ても目に見えてることだって思わない?」
この時の玲花は
珍しく諭す様な優しい声ではなかった。
舞嫁
「何としてでも認めてもらう。
少しの蟠りは仕方ないことって
割り切るしかない。」
この言葉で
舞嫁の躊躇している言葉が
玲花には手に取る様に分かった。
玲花
「子どもを利用すると
全て自分に倍で返ってくるわ。
人は物じゃない、利用することは
人生を壊すかもしれない位なこと。」
舞嫁は玲花の声質の冷たさに
多少の恐怖を覚えた。
舞嫁は何も言えなくなってしまった、
それに言われたことが図星だと
それを現していた。
だからと言って
舞嫁は引き下がる様な感じは
一切感じられなかった。
結局は、話は一旦中断して
今回は舞嫁を家に帰した。