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富豪でしたかー
次の日、俺が部室に入ると、奇妙な光景が目に写った。
ルミア、イクミ、ミノリの3人が、楽しそうにキャッキャッ言っているのだ。俺は目をまん丸にする。
「・・・お前ら・・何してるの?」
イクミが睨んでくる。俺、睨まれるような事を言ったかな?
「テーブルの上ー」
ルミアが面倒くさそうに言った。
俺はテーブルの上を見る。テーブルの上にはPSP(プレイが凄いよポケット)と、ゲームソフトが一つ置いてあった。
「なんですか?これ」
「PSPとモンスターハンティングよ!感謝しなさい!私からのプレゼント」
イクミさん。プレゼントですか。俺、持ってます。友達いないからこのゲームは買ってないけど、PSPはあります。
「プレゼントって・・・」
ルミアがハァっと肩を落とした。
「メカは知らないの?イクミの家って大富豪よ」
マジっすか!?ルミアが知ってるって事は相当有名な・・・・・?考えないでおこっと♪
「まっ、やりなさい!」
俺は渋々モンスターハンティングを起動させる。
これが、俺たちをゲームバカへと引きずり込んだのであった。