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キカイジカケの青春  作者: 藍野シント
ゲーム大会
4/10

バスケはどんな人がやるのかな?

断言しよう。

ルミアとイクミは仲が悪い。

今も、言い争っている。うるさいったらありゃしない。そんな中、ミノリだけは

「仲が良いね」

と、全くの的外れな事を言って、文庫本を読んでいる。

俺は頭を抱える事しかできないでいた。

今日、2人が喧嘩してる理由は、全くもってのしょうもないことだった。

しかし、そのしょうもないことが、あんな悲劇を巻き起こすなんて、俺は知る由もなかった。


事の発端はつい20分前。イクミが冷蔵庫を開けた時の事だった。ここは、機会研究部しか使わない教室なので、何を置いてもいいと言われている。だから、みんな私物なので必要な物は置いている。テレビや、ソファなどがある。

そんな中、イクミは自分の冷やしていたジュースを飲む為に冷蔵庫を開けた。

イクミはニヤニヤしながら、ジュースを取り出すと、グビグヒ飲んだ。

「ぷはぁ〜」

イクミは幸せそうに声を上げた。

「酒飲んだ後のおっさんか!」

俺はおっさんみたいなイクミにツッコミを入れた。

「うっさいわね!」

俺は注意の意を込めて、ツッコミしてやったのに・・・

「おっさんというのは、あながち間違えじゃないかもな」

ルミアはそう言って、テレビをつけた。と言っても、この時間はニュースしか、していない。ルミアはDVDを取り出し、PS3(プレイが凄いよ3)に入れた。PS3とは、ゲーム機の事である。しかしどの部員もゲームなんかしない。これは先日、黒鍵祭の賞品でとったものだ。黒鍵祭とは、春と秋にある黒鍵高校の文化祭の、秋の方である。小体育大会と、大きな文化祭となる。春は、規模が逆になる。それのビンゴでイクミが当てたのだ。そしてこの部室に置く事になった。

テレビが青い画面になった後、激しく点滅し始めた。そして、タイトル画面的な所に[全日本バスケットボール大会〜黒鍵高校VS香坂高校〜]とでた。

「バスケ・・・」

「どうしたんだ?ミノリ?」

「なんでもないわ」

ふーん。そうか。そんな事より、どうしてルミアはバスケの試合なんかみようとしたんだろ?

「おい。ルミア」

「なに?」

「どうして、バスケの試合なんか・・・」

ルミアはニコッと笑って答える。

「昨日バスケのゲーム買ったの。だけど、ルール知らないからね」

ああ。そういう事か・・・

っておい!ルール知らないのに買うやつがおるかっ!

「ほうほう。バスケとは面白いのぅ」

ルミアは目を輝かせ画面に釘付けに。

「あんたが、バスケをするにはまだ早いわっ!」

ルミアは輝かせていた瞳を暗黒の色にして、イクミを睨む。それに構いもせずにイクミは続ける。

「バスケというものは、私みたいな気品なのがやるスポーツなの」

お前の何処が気品なんだよ!それにバスケは気品じゃなくても楽しめるわいっ!

俺は心の中でツッコム。

それを、ルミアは代弁してくれた。

睨み合いが続く。


そして、現在に至る。

「いいわっ!なら今から私と勝負しなさいよっ!」

あーあ。そうなるか。

ここからバスケのゲームで2人が闘う。4勝4敗。両者譲らずだった。

そこで、終わって欲しかった。

しかし、現実はそういかない。

事態は俺とミノリを巻き込み、ゲーム大会に変わってしまった。

いやぁ。

もう一つと違って、こっちは一つ一つの話が短いんで、楽ですねっw

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