分担作業の方が効率は良い!
久しぶりかな?
部活に入ってから、早いもので1週間経った。
俺は部室の扉をゆっくりと開けた。いつもなら聞こえている、罵声や嘲笑が、一切聞こえないからだ。
中にはちゃんと3人とも居た。静かに何かを囲んでいる。
「ウース。何してんだ?」
声をかけたら、やっとルミアが俺の方を見た。
「活動よ。」
と、素っ気なく答えて、また視線を戻す。俺も3人に近づき、除くように3人が見てるものを、見る。
3人が囲んで見ていたのは、携帯電話であった。
「携帯電話...?」
「そう。」
ミノリも素っ気ない。
「携帯電話の改造よ!」
相変わらず、イクミはうるせーな。
ってか、改造ぅ!?そんな事しちゃうのでございますか?何言ってんだろ?俺?
「改造って、具体的に、どんな・・・」
俺がそう言ったら、3人共目を見合わせ、ハッと驚いた。
考えてなかったのかよ・・・
俺は呆れる事しかできないでいた。
「お前が、何の考えも無しに改造しよとか言うからだろ!」
ルミアがキレる。キレられた対象のイクミもすかさず噛み付く。
「私はアイデアとか出すのは苦手なの。設計とかなら得意だけど。だからあんたが、アイデアださないからでしょ!」
俺はやれやれと肩を落とし、ミノリにコーヒーを入れ、渡す。
「ありがと」
ミノリはほんの少し頬を赤らめて言った。俺はそれにドキッとしてしまうが、平静を装って、
「どういたしまして」
と返す。ミノリはボケェーっと、喧嘩してる所を見ていた。
「毎日のように喧嘩して、よく飽きないな。
仲が悪すぎるだろ。」
俺は椅子に座るように、ミノリを促す。しかしミノリは首を横に振った。
「案外、仲が良いのかもね」
ミノリは言った。
見るからに仲が悪いけどな。
俺は疑問に思うしか無かった。
「私も設計する側の人間だ。アイデアは無理!だからお前がやるんだ」
「なっ!設計は私よっ!」
「お前の設計した、機械なんか5秒も持たずに壊れてしまうわ」
俺は、うるさいのは、鬱陶しいので仲裁に入る。
「はいはい。そろそろお辞めにしましょうねー」
「「メカは黙ってろ!」」
ごめんなさい。
「喧嘩止めるの?止めないの?ハッキリしなきゃ」
ミノリが俺に助言する。危ねえ。心折れかけたわ。
「だから、辞めろって!
俺がアイデア出すのになるからさ。な?」
俺が言ったら、2人は渋々と、納得したように頷いた。
その後、役割を決めたからこんな感じになった。
アイデア係:俺
設計:ルミア、イクミ
デザイン:ミノリ
何かと、足りてないような気もするが、気にしない。
ルミアとイクミは一緒な事に、少し不服を覚えているようであったが、無視する。
ちなみに、その後俺が出した、携帯電話の改造アイデア。そう、ヌンチャクに変形すると言う、糞アイデア。
一応ヌンチャク電話を作って見たが、絶対に使う機会は無い。だから、すぐ廃棄処分になってしまった。
しょうがないことですがね・・・
次は頑張る!
これから、文章力上げて、読んだ方みなさんにレビューとか書いてもらえるように頑張ります。目指せ100ポイント。