個性的で、これからが心配ですわ
夏休みが明けてから2日目
9月2日。
俺は部室にいる。
俺は昨日部活「機会研究部」に入った。
今、部室の空気は、ギスギスしている。理由は1時間前にある。
今日が活動初日。意気込んで、部室にはいる。新入部員がいないか、部室で同じく昨日入部した仲間ルミアと喋っていた。
と、その時部室のドアが空いた。開けた張本人はズケズケと部室に入ってくる。髪の毛は腰ぐらいまでのロングで、黒色。和っぽい。キレイで可愛い。そんな感じの娘が来た。
「私、大道寺郁美。2年A組よ。イクミって呼んで」
「あの、どちら様で」
おずおずと、問いかける。
「イクミっていってるでしょ!」
すみませんでしたぁ!
でも、俺が聞こうとしてたのは、名前じゃなくて
「バカなのか。お前は。メカはお前が何者なのか聞いたんだ。名前なんか知っている。」
なんかルミアが怖いけど、そんなの関係ない。
「あ、そう聞きたかったの?それならそうと先に言いなさいよね。」
わかるでしょ。1から10まで言わないといけないの?めんどくさいよ。
「私は新入部員よっ!」
あ、新入部員か。
ん?きたぁー!!
「新入部員か。しかし、お前みたいなお嬢様に機械の魅力がわかるのか?」
ルミアってこんな怖かったっけ?
そういや、ルミアって性格が未だにわからんし...
「失礼ねっ!わからない訳ないでしょ!」
「うるさい小娘だ。」
ルミアが呟く。
同意ですけど、怖え。
「うるさいって....聞こえてるわよっ!」
なんでこんなデカイ声で永遠と喋ってんだ?
それに、なんかルミアと仲が悪そうだ。なんか、やってることが某ライトノベル「は○ない」みたいだな。正式名称は「僕は友○が○ない」だ。あんなのは、実際にやるのは嫌だぞ。
しかし、神様は残酷だ。
この一時間、ルミアとイクミはずっと喧嘩していた。
うるさい。両方ともうるさすぎる。いつか俺の鼓膜、はち切れるぞ。
「あんたがここで、こんなことするから!」
「フン。お前がその前に不安定にさせるからだろ」
何故か二人はジェンガで勝負している。俺はそれを横目に本を読んでいる。
そして、活動初日は、喧嘩で終わってしまった。
俺の青春お先真っ暗だー!
活動2日目
俺が部室に行くと、見知らぬ女性が一人いた。
ポニーテールの茶髪で、可愛い。
「新入部員さん?」
「うん。」
本を読みながらルミアが答えた。
「そうか。名前は?」
「樟葉稔<<クズハミノリ>よ!」
次は、携帯ゲーム機でゲームをしているイクミが答えた。
「緊張してるの?」
「「・・・」」
俺は呆れるしかなかった。
多分、樟葉稔は名乗るだけ名乗って黙ってしまったのであろう。名前も微妙なところだ。
樟葉稔は、本を書いている。
「あのー。樟葉さん?」
「なに?」
返事が来た。
「あのー。」
「私は、デザインを担当したいわ。ロボットとかの。」
「ふぇ?」
情けない声をあげることしかできなかった。
樟葉稔の書いている絵を見る。
男の子が馬と一緒に歩いて、その奥で、女の子の牛が悲願でいるような絵を書いている。
そんなのが一瞬で分かる程うまかった。
「うまっ!」
すると、ルミアとイクミが呆れた表情で、見てくる。
「「あんた、樟葉稔の事知らないの?!」」
声を揃えて聞かれた。仲は良くなったのであろうか?
「いや、知らない。」
ルミアはため息をつき、イクミは腰を抜かしそうになっていた。
てか、俺昨日イクミと殆ど喋ってないし、なんか仲いいみたいな感じだしてきてるけど。
「樟葉稔は、世界を代表する画家よ!1枚10億は軽く超える天才画家で、芸術界に沢山の名を刻んでいるのよ!」
イクミが説明してくれる。
「というわけだ。わかったか?メカ」
「何?自分は説明してないくせに!
もしかして、あんたもわかってなかったとか?」
「んな事なかろう。」
「ぶっちゃけ図星でしょ!?」
「んな事ない言うとろうが。」
ルミアが怒った。仲は、よくないな。そして、ルミアのはどこの方便だ?
「私、2年B組。」
「ん?あ、そうか。」
俺と、樟葉稔はテンションが低めだ。いや、あの二人が高すぎるだけだ。
「ミノリって呼んで。」
「わかった。じゃあ、俺の事は」
「メカって呼ぶ」
「お、あ、そうか...」
しかし、うるさい。
「そんな常識知らないのはこの世で、メカぐらいだ。」
「自分も含めなさいよっ!」
ぎゃあぎゃあ言い争いをそれては、こっちに迷惑だ。こいつらは仲良くなるのか?
それにルミアのキャラが定まらない。一体奴はなんなんだ?
疑問にしか、かられない。
「悪りぃな。うるさくて」
「集中してるから、気にならない」
「...あ、そうか....」
かっけーな!!
ふー。
こらからの機会研究部。アクシデントが起こりまくりそうで怖いわ。
どうも。読んでくださってありがとうございます。
ええ。一つ詫びを。
某ライトノベルの作家さん。名前を借りてすみません。個人的に好きな作家なので、話の内容が少し似る事になりますが、あくまで似るだけですから。変えますから。
ええ。なにか指摘がありましたら、遠慮無しにドンドンしてください。