ep46ハンペンハムチーズ
……警告。
財務局より、今月の遠征予算が限界を越えたとの通信。
アルカディア号の燃費。そして私という名の生体ユニットの燃費。
「……フッ。……どちらも、カタログスペック通りの航行は不可能だったか」
私は、ホワイトホール(冷蔵庫)という名の、今や暗黒星雲と化した空間に手を突っ込んだ。
発掘されたのは、以下の通り。
• 萎びたハム: 長期戦線を生き抜いたベテラン兵。
• チーズ: 出自不明。だが、熟成という名の時間のバフがかかっている(はず)。
• ハンペン: 先日の哨戒任務で、半額という名の「和平条約」を結んで確保したもの。
「……ミッション:低予算・高熱量補給、開始」
私は、ハンペンという名の「白い緩衝材」を切り裂き、その内部にハムとチーズを装填。
そして、今や私の右腕とも呼べる火器――スキレットを加熱する。
「……使い込むほどに馴染む、この鋼鉄の重み。……メロメロだ。……君こそが、私のアルカディア号に次ぐ相棒だ」
熱せられた鋳鉄が、ハンペンを黄金色に染め上げていく。
仕上げに醤油という名の「黒い衝撃波」を一振り。
「ハンペン・ハムチーズ、完成」
実食。
…………。
……美味い!
ふわふわのハンペンから溢れ出す、溶けたチーズとハムの塩気。
安価なPBビールという名の「低純度燃料」が、驚くほどスムーズに喉を流れていく。
「……ふぅ。……十分だ。……贅沢など、心の持ちよう(擬態)に過ぎん」
私は、タイツという名の「社会人の拘束具」を解き放った。
空腹を満たし、質量を(ほんの少しだけ)維持した私は、いつも通り「明日の勤務」という名の特異点へ向け、静かにワープ航法(寝落ち)のシーケンスに入った。
▼今回の緊急兵站報告(Emergency Report)
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【投入資産】 【コスト】 【備考】
・半額ハンペン : 50円 (戦術的値引きの成果)
・ハム・チーズ・醤油: 在庫品 (ホワイトホールの遺産)
・PBビール : 98円 (節約モードの標準燃料)
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【合計コスト】 : 148円 + スキレットへの愛
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