かいじゅうたちの島へ
ついに、ボートをこぎおわり、かいじゅうたちの島へとつきました。
クタクタだったマリちゃんや、妖精たちも、きんちょうしてきました。
キララちゃんは言いました。
「よし! みんなー! かいじゅうたちから光をとりもどそう! 」
みんなは、一致団結して言いました。一致団結とは、みんなで協力して、ひとつになる、という意味です。
そこに、かいじゅうたちがやってきました。
「妖精たち、俺たちの島に何の用だ!」
マリちゃんも、妖精さんたちも、すごくおびえていました。かいじゅうさんはきっと、思っているよりとっても強いです。
けれども、負けませんでした。
「光を返せ!」
「ネックレスの世界がぐちゃぐちゃよ!」
かいじゅうたちはそれをみて、鼻で「フッ」と笑いました。
「こんな小さなやつに、何ができる。」
そういってかいじゅうたちは、手に持っていた棒で、妖精さんたちにこうげきしました。稲妻が走るような、強くて、早い攻撃です。
マリちゃんは、ふと思いました。このかいじゅうたちは、まるで、桃太郎に出てくる鬼のようです。
強そうに見えるけれど、もしかしたら仲良くなれるかもしれません。
妖精さんたちは、キラキラとした魔法で、かいじゅうたちにこうげきをしかけました。
マリちゃんも、仲良くなりたいと思いながら、ピカピカのもらった棒で、こうげきします。
体が大きいだけのかいじゅうたちは、妖精さんたちの魔法で、弱り果て、マリちゃんは、そこに一発、こうげきしました。すると、かいじゅうたちは、何もかも放り出して、言いました。
「降参する、だから、もうやめてくれ。光もかえす」
それを聞いた妖精さんたちは、みんなで声を合わせました。
「やったあ!」
「かいじゅうたちをやっつけたぞ!」
「光もとりかえした!」
けれどもマリちゃんは、複雑な表情でした。この島は、やけに静かで、食事も何もありません。
こんな所に住んでいたら、元気じゃなくなってしまいます。そこで、マリちゃんは、言いました。
「ねえ、かいじゅうたちを、ネックレスの世界に住ませない?」
みんなはおどろきました。もちろん、キララちゃんも、妖精さんたちも、
「だめだよ」
と言います。
けれども、マリちゃんは、みんなで暮らして欲しいというおもいがつよく、続けます。
「ネックレスを持っているのはわたしだよ! おねがい、かいじゅうたちはわるいひとじゃないわ、ね、そうでしょう?」
かいじゅうたちは気まずそうに応えました。
「わるいやつではない、とは言えないが、俺たちはネックレスの世界に住みたかっただけなんだ。」
妖精さんたちはそれを聞いておどろきました。まさか、そんなことを思っているとは、想像していなかったのです。
「わたし、かいじゅうたちといっしょにすみたい!」
「ぼくもすみたい!なかよくしようよ!」
かいじゅうたちはえがおで、ありがとうと言いました。
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