冒険の始まり
マリちゃんはなやみました。かいじゅうたち
は、もうとっくに帰っています。
キラキラを取り返すには、そうとうな勇気が必要です。
けれども、笑顔でこう言いました。
「なら、わたしたちで、光をとりもどそうよ!」
マリちゃんが意外なことを言うので、キララちゃんも驚きました。
けれど、キララちゃんも、同じきもちです
マリちゃんとキララちゃんは、強い妖精さんから、かわいい妖精さんまで、たくさんの妖精さんをあつめました。
まるで、空にきれいにかかる虹みたいです。
性格も、見た目もバラバラだけど、みんな、目指すところは同じです。
ボートを使って、キラキラしていた海を渡ります。
「もう夜だよ! それに、キラキラがうばわれてしまったから、何も見えないよ。」
小さな妖精が、そう言いました。かいじゅうたちのしわざで、キラキラをうばわれたうえ、もう、夜遅くになっていました。
みんなが困っていると、1人の妖精さんがいいました。いろいろなことに挑戦する、元気な妖精でした。
「そうだ! ぼく、ランタンをもってきたよ。」
そうして、ランタンがつきました。すると、少しだけですが、周りが明るくなります。
けれど、マリちゃんたちにとっては、十分なひかりでした。再びボートを漕ぎ進めます。
もうすぐ、かいじゅうたちの島につきます。マリちゃんも、妖精たちも、お腹がペコペコです。
それに、ボートをずっと漕ぎ進めていると、疲れてくるし、ねむくなってきます。
そこで、料理が大好きな妖精さんが言いました。
「わたし、カップケーキをつくっていたの。だから、あの、みんな、食べてね。」
みんなは大喜び。ねむいのもわすれて、みんなでわけあって、キラキラなカップケーキをおいしくたべました。
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