光りだしたネックレス!?
マリちゃんは引き出しからネックレスを取りだしたました。
昔からあるものだけど、キラキラしていて、可愛いネックレスです。
そのときです。とつぜんネックレスがピカピカと光りだしました。マリちゃんは、眩しくて目を閉じます。
光が収まったとおもい、マリちゃんはゆっくりと目を開けました。けれども何も起きていません。周りもいつもと同じ風景です。
すると、耳元で、小さな声が聞こえました。
「こんにちは!」
マリちゃんはおどろいて横を見ました。羽が付いていて、マリちゃんよりも遥かに小さいです。
何より、キラキラしています。これは―
「妖精!?」
「そうよ! 私は妖精。このネックレスの中に住んでいるの!」
マリちゃんはとっても驚きました。もちろん、マリちゃんは、絵本でしか、妖精さんは見たことがありません。
そういえば、妖精さんに、名前をつけている女の子を、マリちゃんは、思い出しまし、閃いたように言いました。
「妖精―そうだ! あなたの名前はキララちゃんだね!」
「キララ?」
「そう。キララちゃん! キラキラして出てきたもん!」
キララちゃんは少し困っているような顔を見せたけれど、すぐに笑顔で答えました。
「ステキな名前ね! ありがとう」
と、嬉しそうに言いました。
「それにしても、何か困っているようね。」
「そうだけど、どうしてわかったの?」
「このネックレスはね、困っている時にだけ、触っていいものなのよ。」
お母さんは、マリちゃんにこのことを言ったのかもしれません。
けれど、マリちゃんがこのネックレスを貰ったのは4歳くらいのときなので、マリちゃんは、ぜんぜんおぼえていませんでした。
「わたし、そのことがわからなかったの。でもね、困っているのはほんとよ。宿題で宝物についての作文を書いてって、けどなんて書いたらいいのかわからないの。ネックレスのことを書きたいけど。」
その事を聞いて、キララちゃんは、いろいろなことを説明してくれました。このネックレスについてや、思い出のこと。けれどもマリちゃんには全くわかりません。
キララちゃんはマリちゃんのことを見て言いました。
「そうだ!マリちゃん、このネックレスの世界に行ってみない?」
「え?どうやって―」
「わたしの魔法があれば、マリちゃんも一緒に行けるわ。」
こんなに楽しそうな話、聞いたことありません。マリちゃんはこれを聞いて、すぐに
「行きたい!」
と言いました。
キララちゃんの魔法で、マリちゃんは、いっしょに、ネックレスの世界へ行くことになりました。
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