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3週目

9/16

すごくunproductiveな1日だった。午前中はオンラインでカテキョ、新たに一人生徒が増えた。そういえばまだ先月の給料が振り込まれていない。そろそろ一時になるので冷蔵庫にスタックしてある鶏むねカレーをレンジでチンする。レンジ力が弱いから、冷蔵庫温度のものでも3分ほどかかる。冷凍ブロッコリを解凍していつものセットの完成。Hikaru Nakamuraの配信をぼーっとみながらお昼ご飯を食べる。今回のはバターチキンカレーだったが、これまでのセットの中で抜群に美味しかった。リピート候補。外に行くか家で過ごすかをしばらく議論したのち、家で過ごすことにした。シャワーを浴び、すっきりとしてからごろごろと本を読みながら午後を過ごす。一度どうしても甘いものが食べたくなったのでバケツアイスを買いにWaitroseへ。バニラアイスを手に入れた。家に帰宅し、夜ご飯が割りにアイスとグラノーラを食べる。明日はもう少しプロダクティブにならなきゃなーと思いながらごろごろしている。


9/17

先日のゆったりもあり、今日はちゃんと何かしようと思いながらブランチ。オートミールとヨーグルトとグラノーラをボウルにぶち込む、パワーフード?である。Hikaru Nakamuraの棋譜検討の動画をみながらお腹に流し込んだ。日焼け止めを塗るか否かを迷い、一度つけて外に出てみたもののあまりにも白浮きしていたので家に戻って顔を洗って落とした。今日の装備はジーパンに青のシャツ、リュックである。リュックの中にはラップトップとアイパッド、長くなるかもやから充電コードも入れた。いまだ読み終わっていない「THATCHERISM」も入っている。街の中央から少し外れたところにあるWastgate Libraryを目指して歩く。だいたい20分ぐらいである。ついたのは13時ごろ、本を読んだり作業をしたりしてなんだかんだ16時まで過ごしていた。中にピアノがあるので帰る前に少し弾いてから帰るのが最近のルーティーンとなっている。もうすこし良いピアノがあるといいのだが。カフェにでも行こうかと思ったが、作業をする前にリフレッシュをしたい気分だったので少しお散歩。ストリートパフォーマンスをしている人がいる。何地下過ごして気づいたことは、ホームレスの人たちの顔ぶれが同じことと、それぞれが同じ場所にいること。冬のオックスフォードは本当に寒いと聴くが、どうするのだろうか。街の風景や建物もすごく綺麗だが、過ごしている人の姿がとてもフォトジェニックである。ちゃんと服を着飾り、髪をセットして言葉に気をつける。逆にいえば、周りからどのようにみられているのかをすごく気にしているのかもしれないなとも思う。そんなことを思いながらぶらぶらとしばらく歩き、ひとしきりお散歩を楽しんだのちArt Cafeに入る。3階の端っこのところ。チョコクロワッサンとマキアートを頼み、今日の記録を書き始める。文章を書くということ、思考を言葉に落とし込み文章とするということが間違いなく私に精神的安定をもたらしている。言語であったり、言葉であったり、思考というものは私にとって本当に興味深いものである。現代哲学の主要人物であるヴィトゲンシュタインが唱える写像理論というものがある。簡単に要約すると、言葉が世界を表し、世界と言語は鏡のように対応しているということらしい。私は、我々人間が言葉というものを用いることで世界を捉えることができ、世界と干渉していると考えている。また、思考から言葉が生まれるのではなく、言葉から思考が生まれているという仮説を信じている。これはSapir-Worf hypothesisの賛否ある主張の一つである。イギリスに来てから自分のキャリアに関しての考え方がかなり揺らいでいる、正直。あまりにも教授との対話が楽しい。これを自分が本当に興味がある分野で、学びたい分野でできるのであればどれだけ意味のあるものだろうか。自分の人生も大きく変わるだろう。選択肢として、大学院というものは就活がうまくいかなかった時の保険として常に頭の片隅にあったが、この留学を通してまた色々考えることになるだろう。感謝。


9/18

エッセイを書いた、トピックはサッチャーにした。文字数はたりている。ただ、全て自分の言葉や意見であり、参考文献があまりにも少ない。本を読んでから自分の意見を書くのではなく、自分の意見を持ってから参考文献を探すという、普段と順番が逆になってしまっている。まあなんとかなるだろう、まだ5日ほど提出期限まで時間がある。そういえば、日記をnoteにあげてみた。一度やろうとしたが性に合わないとすぐに辞めていた。週を区切りに続く限りはやってみようともう。人に見せる文章を書く練習にもなるだろう、母のアドバイスである。さて、今日は水曜日なので出席をつけに行く日である。ただし、ポルトガルに行くグループは普段の12時-15時ではなく、16時に集合して簡単な事前オリエンテーションを受けるらしい。そのため、Art Cafeで指定時刻になるまでエッセイを書いたり本を読んだりチェスをしたりとのんびりと過ごしていた。時刻が近づいてきたので、Officeに向かう。定刻に着いたが、ドアをノックしても返事がない。イギリスに人は時間に厳しいイメージがあったのにななどと思っていると中から声が聞こえる。どうやら電話をしていたようだ。2-3分ほど待っていたら、扉が開いた。オリエンテーションの内容は至ってシンプルなものだった。チェックインの時間や注意事項など、特別ユニークなことは特になかった。一つ興味深かったことは、めっちゃオレンジが美味しいらしい。Deepak(OPUSのインストラクター) 曰く「The taste of the sun」とのこと、スーパーで買うのではなく、道でおばあちゃんが売っているものを買うといいらしい。もし見かけたらチャレンジしてみたいと思う。30分ぐらいのセッションが終わった。Art cafeに戻り、作業の続きをしよう。


9/19

疲れた。明日のチュートリアルのための準備で一日中追われていた。体を動かしていないしばらく。健康。


9/20

今日はチュートリアルの日。今週のトピックはアイロンレディ、サッチャーについてだ。一週間をかけて本を読み漁り、リサーチを行い、エッセイを書き、結構ちゃんと準備をしてきたつもりだった。そんな自信はいともあっけなくDr. ホームズの膨大な知識量の前に砕かれる。いかにして彼女という人物が生まれたのか、生い立ちから始まり、最後の時まで全て網羅した。たった一週間でも、さまざまな媒体を通して彼女の人生を見ていく中で多少なりとも親近感?と呼ばれるものを感じる。彼女はworkaholic(仕事中毒)であった。一つのエピソードとして、彼女が部下の口から休日という言葉を聞いた時に、休日などありえないと叱責したほどである。このことから分かるように、万人から好かれている人物ではなかったが、それでも彼女の仕事ぶりはすざましく、「彼女のことは嫌いだけど尊敬している」という声はConservativesにとっては宿敵であるLabor Partyにおいても少なくなかったそうだ。彼女は大統領を退いてからも、政治に対する関心は常に高く、EUが通貨統一の計画を発表した際には、他の誰でもない我らがDr.ホームズを含めた10数人の専門家を彼女の自宅に呼び、プライベート学会を行ったそうだ。というか普通に考えて目の前にいるひょろっとしている優しそうなおじいちゃんがあのマーガレットサッチャーに呼ばれてレクチャーを行ったことがあるというのは本当に考えられない。正直イギリスに来てから最も驚いた。さすがオックスフォード、その分野における最高権威が集まる大学らしいエピソードである。とにかく、Dr.ホームズはすごい、マジで。友人の現職の大統領(名前忘れた)を大学に招いて学生にレクチャーをしてもらったこともあるそうだ。とんでもない。この世で最も早い1時間半を過ごし、教授の家を後にする。帰る前に、猫の雑誌をくれた。あ、母と妹に頼まれていた写真取ることを今思い出した。忘れてた申し訳ない。今日は3つカテキョがあるため、Art Cafeで時間を過ごすことにした。マリーもブランチがてらついてきてくれた。彼女曰くここのベリーヨーグルトが美味しいらしい。いつか試してみようかな、いつになるかはわからないが。私はベーグルを頼んだ、ジャムとバター付きの。しばらく雑談しながらブランチを食べ、1時間ぐらいそうして過ごした。彼女はこの後ネイルをしにいくとのことでArt Cafeを退店。私は12:00-15:30までカテキョがあるのでArt Cafeでステイ。彼女からカテキョが終わったら連絡するよう言われていたので一言終わったと連絡を入れた。グループチャットで金曜日やしパブに行こうと会話が弾んでいる。参加するか否かを悩んでいる。一週間分のご飯の準備をしなくては、お買い物に行かなきゃ。いつも通り鶏胸肉1.5kgとブロッコリー1kgほど。今回はカレーやなくてただ焼くだけにしようか、味付けをどうするかが悩みどころである。マリーから返信が来た、彼女もまだ街にいるそうで今から家に帰るからよかったら一緒に帰らないかとのこと、店を出る準備をしてWaste Gate Libraryのまえで待ち合わせをすることにしよう。


9/21

昨晩、金曜日の夜ということもあり、マリー、ノル、シャノン、アイザイア、コルトン、ジョセフ、ソフィアのいつものメンバーで遊びに行き、21時から23時半ぐらいまで幾つかのパブを回りながら楽しく時間を過ごした。チュートリアルも終えて、夜も遅くまで遊んでいたので明日はゆっくり過ごそうと思いながら眠りについた。起きた。朝からやけにプロダクティブな気持ちだったので、簡単にブランチを食べたのち、10時ごろに家を出た。おそらく早朝に雨でも降ったのだろう、アスファルトが少し濡れており、風も冷たい。ここ最近は雨も降っておらず、気持ちの良い日が続いていたが、来週ぐらいからまた一気に寒くなると聞いた。街の中心まで歩く気になれなかったので、久々に街の外れにあるOlive cafeに行き先を決めた、プロダクティブと怠惰の感情は共存するみたいだ。お店に入ると、何度か顔を合わせたことがあるインド系の店員さんが「またきてくれたのねー!」と話しかけてくれた。これからもお世話になると思います。レジの隣にあるテーブル席に荷物を置き、カプチーノを注文して席に座りエッセイに取り掛かる。本文は大体できている、しかし、参考文献の引用やquoteができていないのと、具体的な数字であったり、自身の意見の強力な根拠をつなげることができていない。これまでに読んできた本たちの記録を漁りながら一つ一つエッセイに落とし込む、ネットにある統計データからも情報を取り入れる。やらなくてはいけないことがたくさんだ。どうしてやろうか。店員さんが小さな可愛らしいカップに入った真っ黒なエスプレッソを運んできくれた。おかしいな、私はカプチーノを頼んだはずである。けれども運ばれてきたものはどうみてもエスプレッソである。私の発音が悪かったかな、いやカプチーノはどうやってもエスプレッソにはならへんやろとか思いながら店員さんから渡された小さなカップを笑顔で受け取る。まあいいや。普段と逆の工程で行ったからか、情報を手元に集めれば集めるほどすでに書いてあった本文が粗末なものに見えて仕方がなくなる。結局、元々あった2300wordsほどのエッセイは、最終的に3000wordsほどになった。追加で700words描いたのではない、元々あったエッセイの7割以上を書き直した上での3000wordsである。ある意味テセウスの船のようなエッセイとなってしまった。膨大な量の資料たちと戦っていたら19時前になっていた。少なくとも6時間ほど作業をしていたようだ。本来ここにいるはずや無かった小さなカップの中には、いまだにエスプレッソが半分も存在している。よくこの小さな一杯で6時間も耐久できたなともはや感動すら覚える。家に帰ってのんびりしよう、後少しで9月も終わる。


9/22

ねてた。1日。明日の準備何もしてねえや、やばいな。本読まなきゃ。

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