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不思議ばなしを集めるか


 サネはこの店に若い時から奉公している女で、セイベイのこともよくわかっており、息子のセイイチとの間で溜まっていた《ゆがみ》が片付いたのは、ヒコイチとその知り合いの一条のぼっちゃまのおかげだと、毎度のように口にして感謝してくる。

 ヒコイチはそれをいわれるたびに尻のあたりがむずかゆくなるので、サネが出てくると、すぐに腰をあげることにしている。



 だが、お茶をもってはいってきた今日のサネは、畳に盆をおくと挨拶もそこそこにヒコイチの着物をつかみ、ぐい、と怒ったような顔をよせた。


「 ヒコさん、あんた、一条のぼっちゃまと、《不思議ばなし》を集めてるんだって?」


「はあ?いや、おれはべつに・・・」




 そうだよサネ、あつめてるのは一条のボンだよ、とセイベイがわらう。


「 あの子がまだ先生になれない作家をあつめて、そういう本を出したり、あと、ダイキチさんの《お屋敷》で、《百物語の会》をしたりしてるんだよ」



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