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見えてるもの


「それなら、そんときに枕を変えりゃよかったろ」


「変えたんだよ」

 いくらか怒ったようにヒコイチへかえす。

「お医者さまが頭を浮かせたから、そこで変えておいたのに、また、元の枕になってたっていうんだよ。 でも、みてたはずのお医者もタイゾウさんも、枕は変えてないって・・・。疲れているんだって言われたって・・・」

 しょんぼりと両手をひざにおとした。


「サダさんとタイゾウさんで、見えてるものがちがうのかもしれないねえ。 そうだろう?ヒコ」


 隠居のことばにうなずくと、サネは口をはんびらきにして泣きそうな顔で二人を見比べた。


「サダは、嘘つくような子じゃないんです。どうか、どうか」


 セイベイにならともかく、ヒコイチまでに手をついて頭をさげるのを、やめてくれ、といって顔をあげさせ、はやくサダさんにいくことを知らせてやんな、と背をたたくと、ようやくいつもの顔になり、セイベイに頭をさげて立ち上がった。




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