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手ごたえ


 押してみると、 ごぞり となにやら硬そうな手ごたえがあるが、柔らかくもある。

 昔のもので、藁や草をいれたものもあるときくから、そういうものかもしれない。

 

 もういちど押すと、やはり、 ごぞり とした感じがあって、布はへこんだ。


 それにかけられた《しゃ》は、なんだかきぬより張りがあるようで、押した手に、はりついた。



「この薄いのは、なんのための上掛けだ?」

 どうやら夏場用として、肌につくのを防ぐためにかけられたのではないらしい。



 さらに造りをみようとしたとき、「おいヘイジ、ろうそくを運べ」とむこうから声がかかった。

 はい、と返事をして枕を箪笥へもどし、扉をしめて立ち上がった。





 その夜、親父は夜通し箪笥をあらため、寸法や造りを紙へとかきとめ、つぎの朝ヘイジを呼んでそれをみせてきた。



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