種苗メーカー、我レニ羞恥プレイヲ強要ス。
とあるお店でのワンシーン。
「ご注文をどうぞ。」
「……モモちゃんとチョコちゃん、あとミドリちゃん……。」
「は?」
「いや、だから、モモちゃんとチョコちゃんと、ミドリちゃん……」
「は?」
別に風俗店で3人指名して「は?」とか言われてるシーンでは無い。
ぎぎさんは農業資材店で『ミニトマトの種』の取り寄せ注文をしているだけなのである。
店員の「は?」が早すぎて、続きの「……って名前のミニトマトの小袋を1つずつ取り寄せして下さい」が言いきれないのだ。
なぜに私が変な目で見られないといけないのか……。
私が恥辱に震えるはめになるのは、種苗メーカーが野菜の品種に変わった名前を付けるからだ!
ちなみに先ほどのミニトマトはトキタ種苗さんの品種である。『モモちゃん』はややピンク色、『チョコちゃん』は茶色、『ミドリちゃん』は緑色(マスカット色かな)のミニトマトがなる。
せっかくなので他の変わった名前の野菜を紹介しよう。
みーんなトキタ種苗。
『炒めて台湾』
細長いヒモ茄子と呼ばれるタイプ。
台湾を加熱したら暴動起きないかね?
『カレーなインド』
小さな茄子が鈴なりになるタイプ。カレーにまるごと入れて欲しいらしい。
『グリルでイタリア』
ソフトボールサイズになるタイプの茄子。伝えたいことは分かる。でも注文しにくいって……。
『とろーり旨なす』
もとの名前は『揚げてトルコ』。大きな白ナス。ぎぎさんが好んで作っている。元の名前も今の名前も注文しにくい。
「揚げてトルコ……」「は?」のくだりも経験済み。
『メランツァーネ・ビステッカ・スペリオーレ』
イタリア茄子。注文するぎぎさんが、途中で噛む。確認する店員も、途中で噛む。
この会社。トウガラシの品種がいちばんヤバい。ネーミングセンスぅぅ。
『牛角魔王』
中華料理向きの辛みのあるピーマンタイプ。西遊記にいませんでしたか?
『魔女の杖』
長細くねじれがあるタイプ。色もまだらに着く。「魔女の杖、1つ」は、ファンタジーRPGの中だけでいいと思う。
『サルサ・デ・ウマイ』
分かります、メキシカン向きね。ウマイと言い切る勇気、花丸あげちゃう。
『インドジン・ウソツカナイ』
ギギサン・ウソツイテナイ。本当にあるのよ。ジト目で見ないで。
種苗メーカーがインパクトのある品種名を付ければ付けるほど、毎年私は羞恥に悶えるのだ。
ここまで読んで下さった読者さま。お暇でしたらネットで野菜の品種を調べてみて下さい。他にもたくさん変わった名前がありますので。
発音してもらえると恥ずかしさが分かってもらえるかなぁ?
ちなみにナント種苗には『ケンシロウ』と『ラオウ』がいます。
誤字報告ありがとうございました!