21刺の温度
ホラーこわい奴が書いたから多分そんなこわくない。
ただ唐突に、校舎の中にいた。
◆
電気が煌々と廊下を照らし、それ以外は闇に染まる。
夜だ。
見回して、ここが中学校の2階であったと思い出す。
様々紙の垂れ飾りをつけられた廊下。
学校祭が近づいた、浮つくような景色。
懐かしさに足を弾ませ、駆けた。
………………………………。
おかしい。
どうして、誰も、いない?
職員室に先生がいて、生徒が全て帰っていたとしても不自然だった。
静かに過ぎた。
蛍光灯も聞こえない程。
◆
職員室のドアは鍵が掛かっているのか、開かない。
◆
どの窓も鍵が掛かっているのか、開かない。
◆
階下は電気がついておらず、闇に沈んでいる……。
◆
3階へ上がり廊下の中ほど、ブロックノイズの黒い人影。
『莠コ髢灘梛繝?じ繧、繝ウ邵コ』
聞き取って、理解して、なんじゃそりゃ、と呆れるように呟いた。
意味が分からなかった。ソレを認識させる何もかもがそのものではあり得なかった。
そして不用意に背を向けた。
悪寒
『莠コ髢灘梛繝?じ繧、繝ウ邵コ』
うしろに、
!!、
?!
弾かれるように駆け出した。
────あの学校はここに走れる廊下なんてあっただろうか。
!!今考えるべきではない!
◆
階段を降りて2階。
…… いない!
追いつかれる前に早く!
次の階段……は降りてきそうだからここと反対角の方!
走って、ああ足音が煩いなと角を曲がって半分。
?高校の教室だ
怪気黒々、ぼぅと音なく奴が出た。
『莠コ髢灘梛繝?じ繧、繝ウ邵コ』
◆
音なき悲鳴と逃げ出して、その後どうして進んだか。
◆
1階、ドアが開いた、外へ、!!…………大学の構内だ。
『莠コ髢灘梛繝?じ繧、繝ウ邵コ」
まだ、いる。走らなければ。
奴が来るから。
創設者の彫像を横目に、敷地の外を目指して。
視界を黒く何かが掠め、身体の自由を失った。
……………………。
コマ送りのように奴が近づいて来る。
ゆらりと自分の体が立つのを、まるで部外者のように眺めた。
腰だめに構えて、あたかも刀でも抜くみたいな────────は?刀??
「莠コ髢灘梛繝?じ繧、繝ウ邵コ」
ぞるりと、人型から怪奇が伸び、
斬り捨てられた。どうやって??
ぱかりと口でもあきそうな、呆気ない幕引き。
「他人の殺意じゃ生ぬるい」
冷徹に言い捨て、血振りのように刃を揮い、納刀。
これが自分の顔でなければ……!!と心底惜しんだところで、この奇妙な脱出劇は終わった。
◆
納得いかなさを覚えながら目を開け、かさりと物音。
4つ折りのメモ用紙だ。なぜこんな物が…………。
【あと1gだったのに】
21刺の温度、読了ありがとうございました。
タイトルをどうしても使いたくてねじ込んだので違和感はどうしても出るかと思います。(多分これより合う小説出来たらそっちにズレる)
誤字は検索しながら書いたので多分おそらくMaybeないと思いたいんですけどこれ使い方違うよってのあればこっそりお願いします。(音を優先して書いたのでやっぱりあるかも)